~スリランカ漁師への求められている援助とは?~ 第3次現地レポートvol.11

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【写真】地震・津波で職を失った漁師達(ワライチェナイ、4月16日)

 津波災害で最も被害を受けたのは漁民であることはいうまでもない。漁民は津波が襲ってくる海岸沿いに居を構えていたからだ。ただ、漁師といっても多様な漁方があり、各々によって労働の時間帯も違い、稼ぎも異なるようだ。
稼ぎについての一つのパターンは、エンジン付きの船を所有している人と船を持たない漁師とがチームを組んで漁に出る方法。収穫してきた水揚げに対しては、60:40で分配するらしい。興味を引くのは、こうした船の所有者と船を持たない漁師とが同じ漁業組合に入っているケースがあること。この形式の場合は、20km~40kmくらい沖合に出ての漁になる。今回の津波では、こうして沖合に出ていた漁師は助かっている。沖合の海面は津波による波の変化を受なかったようだ。


スリランカは、ラグーンという入り江のような地形が多い。川と川がつながっており、また海につながっているケースも。ラグーンの場合、普段は波も穏やかで、小さな船で漁に出ている姿も目にする。小さな船といっても面白い形で、陸上をはしるサイドカーの水上版のようなもの。ただし人が乗るのは片側だけで、もう片側はバランスをとるだけになっている。おそらく小さい魚が目的だろう。ラグーンでの漁法でもう一つ目につくのは、船を使わず直接水に入り、投網で捕獲する漁法である。これも獲れるのは小魚になる。エビ漁もよく聞く。この二つの漁師たちは今回の津波で被害を受けただろう。船も網も砂浜においていただけだからだ。

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【写真】2人乗りの小舟(ワライチェナイ、4月16日)

 東海岸ワラチェナイの一つの村では、34世帯のすべてが一人もしくは二人乗りのカヌータイプの細い小さな船を所有していた。この村では67隻のすべてが流された。しかしESCOというスリランカのNGOがすべて無償で提供した。真新しいボートは、すべて各々の家の敷地に置かれたまま。「どうして?」と聞くと、「ネットがない」という返事。今回の津波の被害で多くの漁師はこうした被害を受けたことは想像に難くない。しかし、これでいいのだろうか?一方でマイクロファイナンスなど少額ローンという方法で船や網を提供しようと準備しているNGOもあると聞く。援助のあり方を考えさせられる。
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