インドネシア・スラウェシ島地震津波救援ニュース No.21

インドネシア・スラウェシ島地震津波の被災地に入った吉椿雅道CODE事務局長より現地レポートが届きました。ぜひご一読ください。

[現地レポート]
スラウェシ島地震津波の被災地、パル市(人口約35万人)の市街地は、ライフラインも復旧、飲食店も営業を再開し、一見普通に生活が回復しているように見える。だが、日本のように家屋の危険度判定がないことからが、夜は避難所のテントなどで寝る人も少なくないという。
パル市やドンガラ県沿いに広がるパル湾を襲った津波は、最大11mといわれる。市街地からほど近い海岸線の Rajamoili通りは、震災前、おしゃれなカフェやレストランが並んでいて、市民の憩いの場だったそうだ。だが、津波によってすべて跡形もなくなってしまった。浸水したエリアのガレキは、すでに片付けられていて、内陸数十メートルまで空き地が広がっている。そして道路は陥没したままだ。そこにどんな人たちが住んでいて、そんな暮らしがあったのかさえ想像できない。
海岸線沿いの道で屋台を営む女性は、「津波ですべて奪われた」と語っていた。
バイクで海岸近くを走っていると、道路が川のように冠水しているところを時々見かける。地盤沈下を起していることが分かる。夕刻になると満潮になり、浸水域が内陸部へと徐々に広がり、元々あった道路も水没していた。被災地では、時折激しい雨が降り、すでに雨季に入りつつある。震災は今も続いている。(吉椿雅道)


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