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中国四川省地震救援ニュース 77

久々ですが、Yさんレポートをお届けします。
 四川の夏は暑い。成都から車で2時間半かけて被災地の北川県の村へと毎日通う。暑い日中、村の人はあまり外に出ずに、日陰でゆっくり過ごす。僕たちが村に着いて「さあ、やるぞ!」と瓦礫の片付けをやろうとすると「暑いから休め。。」と言う。時にムシロを使って日陰を作ってくれる。そんな心遣いがありがたい。
 瓦礫の中から使える木材、レンガ、瓦を取り出しては分別する。レンガにくくっついたセメントを削り落として再利用する。また崩れ落ちた柱をハンマーで叩いて、中から細い鉄筋を取り出す。そんな作業を毎日していると、本当にセメントやレンガの脆さ、鉄筋の細さ、異常に重い鉄筋コンクリートの屋根をレンガだけの壁が支えている軟弱な構造が素人目にも分かってくる。ボランティアの中にも「この家のレンガは特に脆い」という人も出てくる。
 今、被災地ではようやく再建に向けて少しづつ動きだそうとしている。この機に従来の家屋の構造や資材の質についての指導を地元政府にお願いしたいものだ。さもないと同じ事を繰り返す。この地震で無くなった約8万人の方のためにも残された者は、学ばなくててはいけない。瓦礫の片付けをしながらそんな事を思った。