Yさんからの現地レポート(第2報)です。
ゲストハウス近くの空き地にテントを張って生活している人にヒアリン
グ。交差点付近の空き地に約20張りぐらいのそれぞれのテントを張って
おり、中には炊事スペースまで作っていました。
ひとりでぼーっとしている年配の女性に話を聞きました。都江堰の近郊
数キロのところに住む農民の女性(75歳)は旦那さんと昨日(14日)ここ
に来たそうで、それまでは崩れた家の前で路上生活していたそうです。
成都に出稼ぎに来ている息子さん夫婦を頼ってやってきたけれど、赤ちゃ
んがいる事やビルの屋内は怖いという理由で息子さんの家から運んでき
たテントにマットレスを敷いて寝ているそうです。食事などは息子さんが
持ってきてくれるそうです。これからの事を聞くと、「まだ何にもわからない
よ、家は壊れてしまったし、田んぼも出来ないし、」と。最初、怪訝そうな
表情だったおばあちゃんは、話し出すと堰を切ったように話はとまらなく
なった所をみると、きっと誰かに自分たちのこの状況を伝えたかったのだ
ろうと思います。最後には「関心をもってくれてありがとうね」と言ってくれ
たのが印象的でした。
同じエリアにテントをはっている中高年の夫婦にもヒアリング。道路をは
さんで、目の前にある6階建てのマンションに住む40代の夫婦。祖父母
と子供の6人家族。やはり屋内は怖いという理由で昼は家に戻ったりする
が、夜はテントで寝ていると。家は、電気、ガス、水道は来ているので、
料理は家でして、テントで食べるそうです。
これまでに政府などの救援物資は何もないそうです。目の前の道路は救
急車が行き来しているのを何度も見ました。
その後、四川大学の学生と日本語教師の中国人とコンタクトをとり、明日
車を出してくれる事になりました。
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*通信欄に「中国四川省地震支援」と明記してください。
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「救援ニュース」カテゴリーアーカイブ
中国四川省大地震救援ニュース 6
5月15日、成都入りしたYさんから現地レポートが入ってきました。
5月15日のレポート(第1報)です。
成都駅到着。駅前は異常なくらいの人だかりで、かなりチケットの購入が難しいよ
うです。北京、上海、西安などの北、東方面は依然として不通です。街は、それほ
ど大きな被害は見当たりませんでした。
その後、市内のゲストハウスに宿をとり、四川大学に留学中のAさんと合流。大学
では寮が閉鎖されており、多くの人がキャンパス内で野宿をしているそうです。また
多くの学生や留学生は、まだ地震の時の精神的ショックが大きいそうです。Aさんも
地震時、22階のビルにいたそうで、少し怪我をし、多くの人が階段で駆け降りるパ
ニック状態の中で失神している人、裸で飛び出した人などを見たそうです。ゲストハ
ウスでは多くの旅行者が、交通の不通のため身動きが取れない様子です。
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なお、日本の国際緊急援助隊が入った青川県は四川省広元市に属し、市の中心
から北西の方向にあります。人口25万人。今回の地震では全県で1400人死亡
(14日16時)、10000人が負傷。県城の8割の建物が倒壊したとのこと。交通・通信
は遮断されました。
現在は県城では交通・通信は復旧したようで、中国各地の救援隊が活動中です。
支援物資も届いています。県城以外の町や村への救援はまだまだ。木魚鎮の木
魚鎮中学は地震で倒壊し、400名の学生が死傷しています。15日には中央政府の
温家宝首相が水路で現地入りし視察を行いました。
国際緊急援助隊が入るのは青川県のうち関庄鎮(県城から南へ50キロほど)で大
規模な地滑りがあり260戸700人あまりが生き埋めになっているそうです。道路
は山崩れで通行できなくなっており、15日に武装警察の交通隊が徒歩で現地入り
し復旧作業にあたっています。
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中国四川省大地震救援ニュース 5
中国政府が、日本の援助隊の受け入れを表明されました。この
間、”もう一人の命を救う”ために、被災地の被災者はじめ市民を中
心に、紅十字や政府および行政関係者の努力に感謝します。今朝に
なって、震源地ブン川県の被害が一斉に流され、「地域によっては建物の
90%が壊滅」と、あらためて被害の深刻さに目を覆うばかりです。発
生から72時間が経過したといえども、一縷の望みをかけて少しでも可
能性があれば、もう一人のいのちを救うために全力を注ぐべきで、私
たちも直接の手を差し伸べることができませんが応援しましょう。
その上で「復興災害」という言葉がありますが、折角生き延びたい
のちをなくさないために、避難生活での医療・保健・住環境を整える
ことと、その後の恒久的な住まいについて考えることが大切だと思い
ます。いわゆる緊急から復旧・復興へ移行する次の段階では、”最後
の一人まで救おう”を目的として取り組まなければなりません。中で
も住まい再建に関しては(言うまでもないことでしょうが)、二度と
同じ轍を踏まないように住まいの耐震化を義務づけるくらいの法改正
をすることです。従って、焦って建築を急ぐことなく、またもう一つ
の選択として、その土地その土地の伝統工法による住まいを見直して
欲しいと強調したい。災害後の住まい再建については、増殖型再建と
いう手法が定着しつつある。これも多いに参考にして欲しい。
さらにもう一つの取り組みは、「しごと」について考え始めること
です。中国政府は、これほどの被災者を前にして、すべてを「上げ
膳、据え膳」という援助の対象とする援助策をとるのは愚策です。例
えば、瓦礫の撤去に労力を提供すればギャランティーを支払うという
特別の復興施策を打ち出すべきです。今の段階ではしごとをするとい
う心の余裕などでてくる筈もないでしょうが、それでも今の時点で
「しごと」について考えはじめることで、むしろ明るい光が射し込ん
でくる可能性もあるでしょう。これは過去の災害地の教訓です。つい
でにもう一ついうと、あれだけの人口を抱えた大国です。四川省はじ
め近隣の非被災地からボランティアを募り、中国版「ボランティア元
年」の風を吹かせて欲しいと願うばかりです。
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中国四川省大地震救援ニュース 4
以下は、中国語サイト新浪網に掲載された14日未明の情報の一部です。CODEの翻訳ボランティアさんが訳してくれました。
--四川省軍区とアパ軍分区の300名は13日12時にぶん川の県城(県の中心地)に入った。それから6時間が経過し県城の生命の危険のある負傷者
1000名余りを救助した。
一行はぶん川県城に到着後6つに分かれ県城や周辺の村で救助活動を行った。県城では壊れた建物から300名を救助し400名ほどの群衆に食糧や水を与えた。また各村や街道でテントや食料を用意し、生命の危険のあった負傷者を1000名あまり救助した。また3200名あまりの一般人を災害対策自助チームに組織した。今のところ、人々は落ち着いていて社会秩序も守られている。(13日19時35分中国新聞網)--
--救災部隊の最新情報によると、人民解放軍の空軍は14日8時ごろぶん川の天気の状況を偵察し、条件が許せば9時ごろ空から兵を降下させる計画。これまでにすでに4000名の兵を徳陽付近に降下させ救援活動にあたっている。現在ぶん川に至る4つの道路はすべて寸断されている。13日22時現在500名の突撃隊が陸路でぶん川に向かっている。(13日23時15分 環球網)--
雲南省にいるYさんは、明日の夜行で成都に向かいます。今は、まだ通信ができますが、現地に入ればむしろ連絡が途絶えるのではないかと心配です。
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中国四川省大地震救援ニュース 3
雲南省にいるYさんから政府発表(13日19時現在)の被災者数が送られ
てきましたので、速報します。
<全体>
死者 12012人 負傷者 26206人
生き埋め 9404人 行方不明 7841人
(国務院抗震救災指揮部発表 13日 19時 現在)
<四川省内 >
綿陽市 死者7395人
行方不明者 1万人以上(生き埋め 18600人)
徳陽市 死者2648人
青川県 死者約800人 生き埋め 300人以上
成都市 死者959人
広元市 死者700人
都江堰市 死者300人以上
阿バ州 死者161人
文川県 死者56人
茂県 死者27人
<甘粛省>
死者 206人 負傷者 2179人
<陝西省>
死者 103人 負傷893人
<重慶市>
死者 11人
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中国四川省大地震救援ニュース 2
中国雲南省にいるYさんは、以下の交通事情の中で、震源地である被災地四川
省?川県に向かいました。でも、至る所で交通網が寸断されているようなので、
いつ現地に到着できるか判りません。また、現地に入るとむしろ通信が途絶え
るのではないかと懸念もされます。以下、続報です。
–交通網ですが、震源の?川への主要幹線道路は、すべて寸断されています。成
都からの道や、甘粛省、陝西省へと抜ける道などです。鉄道も成都発着の列車
は、雲南、西安(陝西省)方面は、現在動いていません。空路ですが、成都国際空港
は現在閉鎖しています。軍などの専用機は、綿陽空港(成都北東約100キロ)を利用
しているようです。
救援活動ですが、現在、中央政府は、人民解放軍や武装警察などを約34000人、
空路で送り込んでいます。また中国紅十字(赤十字)の医療チームなども入って救
援にあたっています。ただし、?川にはまだたどり着いていないようで、都江堰
市や綿陽市などです。TVの映像で見る限りは、都江堰や綿陽のエリアは瓦礫の山
で、まるで空爆でも起きたような感じでした。また昨夜から続く雨が被災者の
体力を奪っているのではと思います。
四川最大の都市、成都では、昨日の地震発生直後は、多くの人が外に出て、広
場や道路に非難している映像も流れていました。携帯などの連絡網も多くの場
所で不通のようです。成都には多くの外国人旅行者もいます。きっとどこにも
動けずに立ち往生していると予想されます。推測する限り、今回の震央の?川県
は、傾斜の急な山間部の谷あいの町のようで、人口10万人ぐらいのところで主
にチベット族やキョウ族が多く住むところです。北約300キロには世界自然遺産の九賽
溝や風光明媚な松番があり、被害の大きかった都江堰も古代の水利施設として
世界文化遺産に登録されています。今回の被災地は、多くの人の訪れる観光地
であるので、かなりの観光客も巻き込まれているのではないかと思われます。
現在も降り続く雨が二次災害の危険をもはらんでいます。 また、このエリアは山
岳部なのでこの雨季(5月から10月まで)は、夜は冷え込みも激しいと思われま
す。今回の被災地の北部約200キロの松番(サンズイに番)も1976年にM7,4に大地震が
あったようです。(雲南よりY)–
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中国四川省大地震救援ニュース 1
CODEは、5月13日午後12時を持って、表記の地震災害に対する救援活動の開始を
発表しました。昨年末から別件で中国雲南省に勉強に行っているYさん(CODEの
元臨時スタッフ)より、被災地の様子が入ってきましたのでお伝えします。
中国中央テレビ(CCTV)の報道によると
今朝の時点での死者は、9219人(主に四川省、その他、陝西省57人、甘粛省で
約200人、重慶市50人、雲南省1人)です。倒壊家屋は50万戸以上と言われてい
ます。
余震は、現在までに、1180回、M6以上は、11回。
四川では、主に震源であるアバ州の?川県(成都から北西に約100キロ)へは、
土砂崩れなどにより道路がすべて寸断されていて、救援部隊も立ち往生してい
る状況です。その手前の都江堰市(成都から約50キロ)の被害もかなり甚大
で、温家宝首相も昨晩、現地入りし、救援本部で指揮を執っています。
また、最大の被災地の?川県の様子はもだこちらでも報道されていません。現在
分かっているところで、被害のひどいのは、都江堰市、綿陽市、綿竹市、徳陽
市などのようです。
特に綿陽市の北川県は、7000人が死亡したとの報道もありました。また、家屋
の80%が、倒壊しているようです。
取り急ぎ第1報です。
これを見ると、日本の各報道から伝わるより被害が大きいようです。すみやか
な緊急救援を願うところです。
CODE海外災害援助市民センター 事務局
<募金振込先>
郵便振替 00930-0-330579
加入者名 CODE
(通信欄に「中国四川省地震支援」とお書き下さい。)
※なお、支援金のうち15%を運営資金とさせていただきます。
●中国・四川省大地震災害の被災者に対する支援を呼びかけます
中国・四川省におけるM7.8の地震が日本時間2008年5月12日午後3時28分に発
生しました。報道を見るたびに被害が拡大していることに心が痛みま
す。CODE海外災害援助市民センターでは、この被害状況を鑑み、救援活動を
行うことを決定いたしました。
阪神・淡路大震災をきっかけに「困ったときはお互い様」の精神で、海外で
の災害救援を目的として立ち上がったCODE海外災害援助市民センターは、阪
神・淡路大震災以来44回目の救援活動を開始します。(5月初めのミャン
マー・サイクロンへの救援活動は43回目です。)取り急ぎ具体的には被災地
KOBEの市民をはじめ、CODEの関係者・関係団体などに募金の呼びかけを開始
いたします。
報道によると、被害にあったのは脆弱な建設物も少なくないようです。今
後、住宅の再建に伴って、住宅の耐震化を積極的に取り入れなくてはなりま
せん。CODEは過去の経験からそのような智恵を提供していきたいと思いま
す。
新華社通信によりますと、中国地震局地震予測研究所の研究員は「大陸内
部の地震で、震源が浅く、破壊力が大きかった」と指摘されているとのこと
です。同研究員によると、今回の震源は寧夏回族自治区から甘粛省、四川省
を経て雲南省に至る南北地震帯にあり、地震が頻発している地域で、四川省
周辺では余震が続く可能性が高く、山崩れや落石など新たな災害に警戒が必
要だとのことです。
ちなみにCODEは96年雲南省の地震、98年河北省の地震の支援活動を
行っておりますが、2回とも神戸華僑総会の皆様が救援される活動に連携し
て行ってきました。今回もその形で、救援内容を検討していきます。関係者
に一層のご協力をお願いしたいと思います。
なお、現在CODEの関係者を通じて、被災現地の情報を収集しております。
詳しい状況が分かりましたら、また皆様にお知らせいたします。
またCODEの加盟団体である生活協同組合コープこうべの「コープこうべ災
害緊急支援基金(ハート基金)」がCODEへの支援金寄贈を決定していただき
ました。
<連絡先>CODE海外災害援助市民センター
TEL 078-578-7744 FAX 078-574-0702
E-mail:info@code-jp.org
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