日本の5名の学生たちは、四川大地震の震源地であるブン川県映秀鎮を訪れました。人口約16000人のこの町では、地震で約5400人が亡くなり、約3700人が行方不明となりました。震災遺構として残されている中学校が当時の地震の様子を伝えています。
学生たちは想像力を最大限に働かせ、震災を理解しようとしていました。その後、共同墓地で亡くなられた方々に花を手向け、地震記念館を見学しました。「自力更正」、「自強過渡難関」などの展示に被災者が逞しく生きる自助の力を感じた学生たちでした。
地震直後からいつも話しを聞かせて頂いている女性(51)を訪ねました。
共同墓地近くで観光客相手に屋台でお土産を売っているその女性は、地震で足を怪我して障がいをおいました。今は再建された自宅でお嫁さんと孫の3人で暮らしています。自宅のまわりで小さな畑をやりながら、お土産屋で細々と生計を立てています。ご主人や息子さんは震災前と同じように出稼ぎに出ざるを得ない状況が今も続いています。
震源地や震災遺構という「売り」のある映秀は、年間通して観光客が訪れていますが、他の被災地がすべてそういう訳ではありません。近くの水磨鎮では、震災後に明清代の木造の町並みが見事に再建されました。そこで雑貨屋を営む80代の老夫婦は、「町並みの再建後は、たくさん客が来てたけど、最近はさっぱりだね。」と語っていました。
10年を経た被災地の観光復興の浮き沈みを垣間見た気がしました。続く(吉椿雅道)
4月1日13時~16時@こうべまちづくり会館で、今回四川を訪れたメンバーも報告をさせていただきます。ぜひお越しください!
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