【中国四川省地震救援ニュース】No.126 第1回日中NGO・ボランティア研修交流​の感想 その5

国四川研修 感想」 CODEスタッフ 上野智彦

 3月24から30までの1週間という程ので本当に多くのことを学び、感じさせていただきました。光明村に住むお医者さんとは2度本で会い、CODE10周年記念シンポジウムの際には東北視察に同行し交流を深めました。これまでニュースや吉椿事務局長の報告から思い描いてきた村の様子、お医者さんが四川大地震以降積み重ねてきたものや想い、CODEや村を訪れたボランティアがXさんやLさんら光明村の村民と築いてきた関係の現在地を見ることができてとても感動しました。お話を聴くで東本の被災地のことを心配し、現状を尋ねるお医者さんやXさんを見て大地震の前までは本と何の関わりもなかった村の方が今は本と強くつながっていることを感じました。そして今回、桜の植樹や村の人たちとの交流でそこに少しでも加わることができたことに胸が熱くなりました。

 今回光明村を訪れ、村に四川大地震の跡はほとんど残っていないと思いました。ですが、お医者さんやXさん、Lさんから当時の様子を聴き、村を見渡してみると当時の様子や地震の後の様々な変化を想像することができました。お医者さんは新しく建てた家を地震で失い、お話を聴いた家は地震後にローンで直したものであるということや畑のある場所に仮設住宅が建っていたこと、地震からの再建によりローンを抱え多くの住民が出稼ぎにでており村が少し寂しくなったことなど現地で被災者の声を聴き、地震当時の様子や変化などの見えないことを想像することの大切さを感じました。

 今回の研修を通して感じていたことの一つが「支援とは何なのか?」ということです。今回、四川大地震の被災地では政府から、団体からの支援を受けた多くの現場を見ました。地震から約7年が経過し少数民族の建築を模した観光地に生まれ変わった村や素早い復興をした大規模な街の少し寂しげな大通り、ローンを抱え家族が出稼ぎに出る被災者の言葉からは支援の大切さだけではなく支援あり方を問われているような気がしました。今後、災害NGOに関わっていくで大切にするものを見直す機会となりました。

 CODE未来基金のサポートもあり訪れた今回の研修では四川大地震からの復興の課程を学ぶだけではなく、私自身が将来NGOでどう活動していくかを考える場にもなりました。災害NGOとしての活動とは何か、被災者や一緒に研修をする仲間にどうか関わっていくか、災害NGOに必要な想像力や視野とはどんなものかなどNGOで働くために考えるべきテーマや課題を多く見つけることができた研修でした。これからのCODEでの活動ので研修で得た経験を活かし、疑問や課題を見つめ直していきたいと思います。そしてCODE未来基金の支援を受け、また運営する一人として多くの若者にCODE未来基金を通じて学び、経験し、成長する機会を得て欲しいと思いました。

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