【四川省訪問レポート(学生編)】No.3

昨日に続き、「若者ポスターセッション」で最優秀賞を取られ、CODEプロジェクト地の四川省を訪問している
後藤早由里さん(神戸大学4年生)のレポートをお送りします。
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四川省訪問レポート 3月16日 
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今日は、震源のあるブン川県の復興された街を見に行った。
そこでは、地震によって倒壊した中学校がそのままの形で遺跡として保存され、その周りには商店が立ち並び、地震博物館も建てられ、観光地のようになっていた。観光で訪れている人は、その多くがガイドに連れられて見てまわっていた。
その街の中の住宅地を2か所見てまわった。
1カ所目は3階建ての一軒家で、ほとんどの家が1階のスペースを使って商店をしていた。その中のヤクの角を加工した小物を売っている1人のおばさんに話を聞いた。おばさんは、元々は、地震によって位被害を受けた山間部に住んでいて、今と同様の商店を開いていたという。日本の復興住宅でもお店を持つ人はいるが、その数は少ないと思う。このように、復興住宅の住居として得た部分の一部をお店にするという発想はすごく新鮮で、中国人の力強さを感じた。日本では何かしらの制度があって住居部分をお店にするというのはできないのかもしれないが、元々やっていた仕事ができるのは、その人の生活習慣が取り戻しやすく、生活する中で大きな力になると思った。
2カ所目は、土砂によって被害を受けた村を再建したところで、2階建ての住居が建ちならんでいた。一軒ごとに少し大きめの花壇のような場所が設けられていて、そこにはどの家も所狭しと菜の花や白菜やネギなどいろいろな野菜が植えられ育てられていた。
元々、その村に住んでいた方は農作物を育てていたそうで、住宅にも畑のできるスペースが設けられたようだった。一軒ごとに小さくても畑仕事のできるスペースがあることで、そこでできた野菜を家で食べることができ、さらに、いきがいが保てるのではないかと思った。
2カ所の復興住宅を見て、そこに住む人たちがどんな暮らしをしてきたのかを踏まえて住宅を建てることで、そこに住む人たちが復興住宅での生活に慣れやすく、生活する力につながると思った。
神戸大学 保健学科 
4回 後藤早由里