中国四川省地震救援ニュース105

2008年5月12日に起きた中国・四川省の地震から3年が過ぎました。
四川省にいる吉椿から、レポートをお送りします。
震災を経験した四川の人たちが、東日本の人たちの痛みを想ってくれています。
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四川大地震3周年レポート2
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北川県香泉郷光明村。人口約700人のどこにでもあるような普通の村に地震が起こった。
地震発生時の14時28分、多くの村民は田植えの為に外に出ていた。それが幸いして村内で亡くなった人はいなかったが、190戸中8割は全半壊、再建を余儀なくされた。
あれから3年。
5月12日、光明村では3年前と同じように村民は田植えに忙しい。隣近所の田植えを皆で手伝う「結」がここでは今も活きている。出稼ぎ先から近所の田植えの手伝いの為にXさん(30代女性)は戻ってきた。「久しぶりだから今日は皆でご飯食べよう!」と僕らを誘ってくれた。
食事中の話題の中心は東日本大震災の話。XさんやLさん(40代女性)は地震の被害と津波の被害の違いにもじっと耳を傾けてくれた。3年前に自分達が大変な思いをしたので他人事ではないようだ。震災で価値観が変わったという事を耳にするが、Xさんもその一人だろう。
「自分達も震災を経験したから、日本から沢山学ばなくてはいけない」と語った。東日本大震災の発生直後、四川地震後に共に活動したボランティアの有志が四川の被災者から東北の被災者へのメッセージを集めてくれた。山形県米沢市の避難所で今も被災者の方々が光明村の人々のメッセージを見ているだろう。国は違っても震災という痛みを受けた被災者同士だからこそ分かる事があるはずである。
そんなXさんは08年12月誰よりも早く木造住宅を再建し始めた。だが、3年経った今も家はまだ完成していない。震災後、夫婦共に職を転々とし、資金が集まったら材料を買い、再び家に手を入れる。そうしながら少しずつ家を作って来た。今年9月の住宅ローンの返済期限を目前に家族バラバラに出稼ぎに出る事を選択したXさん家族。
数か月ぶりに出稼ぎ先の成都から村に戻って来たXさんは、とても楽しそうに村人と田植えをしていた。Xさんにはやっぱり光明村が似合うなあとつくづく思った。
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四川の方々からのメッセージはこちらに掲載しています。
■「ぼくの地球を走る旅」メッセージを集めてくれたNさんのブログ
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