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中国四川省地震救援ニュース 96

サモア、スマトラと地震災害が続き、津波や地震の被害の様子が伝えられていますが、震災から1年余の四川の状況をYさんレポートでお伝えします。
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「これからどうやって暮らしていけばいいのか分からないよ。」廃墟になった北川県城のそばで細々とお土産を売っているお母さんAさんはそう言った。
 人口約3万人の北川県城(県の中心)では、四川大地震によって約1万5600人の方が亡くなった。そして4300人以上の方が未だ行方不明である。その多くはガレキの山の下で眠っている。Aさんの息子さんとお孫さん二人も同じくガレキの下に眠っている。
Aさんは地震後、政府によって支給された建材でお土産屋の屋台を作り、亡くなった息子さんの奥さんと肩を寄せて暮らしてきた。
 先日、久しぶりに北川県城を訪ねて、驚いた。封鎖された県城の入り口の前にずらりと並んでいたお土産屋台が全くなくなっていた。北川県城の廃墟を見下ろす展望台に追悼にくる観光客を目当てに震災の写真やDVDやチャン族の工芸品などを売る商売がいつの間にか生まれていた。不思議に思い、Aさんに聞いてみると「すぐ裏に道路を建設するんだよ。」と言う。県城が封鎖しているため北部の街に行く事ができない。裏山にトンネルを通して県城を迂回するように道路を建設するそうだ。
「みんな屋台をたたんじゃった。私が最後だよ。午後には撤去しなくちゃ。」と語った。
震災から1年余。ようやく暮らしが落ち着いてきた頃に政府の方針で振り回される被災者たち。でも、たくましい四川の被災者たちはまたどこかで同じような商売を始めるのだろうか。。。