みなさん、今年の2月22日~25日まで東京で「世界P・E・Nフォーラム 災
害と文化」という催しが開催されたのをご存じでしょうか。このフォーラムに天
災も人災も体験された中国の作家莫言(モーイェン)さんが来日され、次の
ようなメッセージを残されました。
「自然災害は人間の美しい知恵で減らせる。よこしまな知恵があみだす戦
争に反対するのは芸術家の神聖なつとめだ。国家より全人類の利益が勝る
という思いで、芸術家は自らの責任を認識し、力をつくすべきだ。」と。また、
「困難なときほど、心の美醜が出る」とも。
この四川大地震で被災を受けた中国の詩人 リャオ イ ウさんが、「天災
であれ、人災であれ、いかなる災害でも、それを記憶することが文学者の本
能である。」とおっしゃっています。続けて「外国からの緊急援助隊はとても
うれしかった。政府は一種の慣性の法則が働いていて、最初は真相を小さく
伝えようとしたため、緊急援助の時機を逸してしまった。だが、対応はこれま
でより迅速になったと言える。誤解を恐れずに言えば、これは確かに大災害
だが、一つのチャンスにすることもできる。」と。
先述の世界PENフォーラムで基調講演に立った作家の大江健三郎さんは
「人間には恢復力がある!」と自身の体験からおっしゃっています。こういう
時の芸術家には、共通したものが各々の内面から湧き出てくるのでしょう
か。そういえば、阪神・淡路大震災の時にもいくつかのすばらしい詩人や歌
人がいたことを思い出します。
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