被災から2週間余り経ち、住まいの確保もさることながら、生活の再建への様々な取り組みを、翻訳ボランティアさんが紹介してくれました。
≪農繁期の被災地≫
甘粛省隴南市文県は今回の地震で甚大な被害をこうむったばかりだが、農民は夏の食糧の収穫期で一時も休むことができない。
農民と救援活動に加わっている1500名と人民解放軍1100名は一方で倒れた家屋を片付け、再建の準備をしながら、一方で小麦やアブラナの収穫作業に追われている。
文県農牧局局長によると、職員を総動員して電力の復旧を急ぎ、麦を打つ機械を調達してきた。さらに12万の袋を農民に提供し、収穫した穀物をいれてもらうようにし
た。
水利局は地震で壊れた水路を修復し、灌漑用水を確保した。
(29日0時29分 中国新聞網)
≪ 34名の被災者が省外に就業≫
遼寧省瀋陽市の2つの企業が300名の被災者を雇用することを決め、最初の34名が28日の夜行列車で瀋陽にむけて出発した。34名は綿陽市平武県の被災者。
「宿舎と食事は無料で提供します。そして平均月2000元(3万円)の給料待遇とします。」瀋陽永豊地産の副社長はそう紹介した。
また、会社は彼らに職業技能訓練を行い、乳牛の飼育、物資の管理の仕事に就いてもらい、被災した人たちが早く新しい生活と仕事を開始してもらい、幸せになってもらいたいと話した。
(28日21時28分 中国新聞網)
*(翻訳者コメント)
月2000元の給料はかなり高いと思われます。出稼ぎ労働者の平均月収は1020元(15000円 労働社会保障部2006年)です。ちなみに農村の平均年収はひとり3590元
(約5万円 国家統計局2006年)。
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