中国四川省大地震救援ニュース 16

少しずつ少数民族方々の被災実態が日本の新聞などでも紹介されていま
す。例えば、イスラム教の回族は、大避難所のいる漢族とは食事や埋葬方法
などの習慣が異なるために悩んでいるという内容も。
こういう事態の時だけに、マンツーマン対応は難しいかも知れませんが、可能
な限り工夫をし、努力して欲しいものです。頭から出来ないと決めるつけるので
はなく、「出来るかも知れない」という可能性を見いだすことが大事ではないか
と痛感します。
 今朝の読売新聞朝刊で、小さな記事ですがこんなものがありました。「講義
停止呼びかけ インド北部ダラムサラのチベット亡命政府は21日、世界各地の
在外チベット人向け声明を発表し、中国の四川大地震の犠牲者に弔意を表す
ため、3月の中国チベット自治区などでの暴動発生以来世界各地で続いている
対中抗議行動を一時停止し、被災者支援活動を始めるよう呼びかけた。 」(イ
ンドニューデリーからの記事)というものです。双方で、地震支援を最優先し、こ
ういう動きがでてくればいいのになぁと願っています。
<CODE翻訳ボランティアさんからの情報を紹介します。>
 各地で救援活動を展開している人民解放軍の活躍を伝える「解放軍報」の記
事です。山上のチャン族チベット族の村の被害状況が断片的ですが、記載され
ていました。
 18日、20名あまりの村民が廃墟から食物を探し出して前線指揮部に届け、
ぶん川の救助現場の第一線で奮戦する兵隊を慰問した。彼らはぶん川県城か
ら20キロ離れた海抜3000メートルのチャン族の村、禹碑?村から来ており、それ
ぞれの家から持ち出した干し肉や白菜、干し菜とさくらんぼを背負い3時間かけ
て指揮部に到着した。ある村民の手にはビニール袋に入れた20個の玉子も
あった。彼女は壊れないようにずっと捧げるように持って下山してきた。「倒れ
た家の中から探してきたもので、泉で洗って清潔ですから安心して食べてくだ
さい」。指揮部ではこの日から毎日このような感動的な光景が見られるように
なった。
 平武県スーアール(さんずいに四・耳)・チベット族村は海抜4000メートルの高
山上にある。地震でここの家屋は大部分が倒壊した。300名あまりの村民は、
食料も水も薬もなく5日間を過ごしてきた。10名あまりの負傷者が生命の危機
にあった。17日8時、80名の兵が薬品と食料を背負いスーアール村に向かっ
た。地滑りや土石流のあとを越えて120キロを32時間かけ、18日16時30分
スーアール村に到着しすぐに救援活動を開始した。
 傾きが50度を超える山道を兵は老人や子どもを背負い担架を支え3時間かけ
て16名の重傷者と300名の村民を安全な地域に移動させた。 (21日6時23分
 解放軍報)
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