中国四川省大地震救援ニュース 13

先日の土曜日に以前CODEスタッフであったSさんがボランティアに来てくれました。
彼女はなんと、スリランカの帰りに香港から「土曜日に手伝いに行きます」とメールを
送ってくれました。これだけの大規模災害が二つ重なるということは過去44回の救援
活動においては、1999年の「トルコマルマラ海地震」「台湾9.21地震」の時以来です。
事務局もパニック状態で「ミニ災害」だが、翻訳ボランティアさんたちもはじめ、また暑
い中街頭募金などをして支援して下さっているみなさま、また陰ながらいろいろ配慮し
て下さるマスコミの方などに支えられて日々奮闘しています。感謝!!
 その香港経由で帰国した彼女はCODEに在職しているときから、災害救援現場には
馴れているのですが、香港の空港で中国新聞3紙を買って来られました。さすがに地
元紙でしょうか、悲惨な写真が少なくありません。
 丁度17日に神戸で「新潟中越及び中越沖地震と能登半島地震の1年後の現状」を
語るシンポジウムがあったのですが、中国から来ている留学生が、(能登で)立派な
仏壇を見て、「亡くなった方とこうしてまた新しい住まいに一緒にいることが信じられな
い!」と感想を漏らしたそうです。「なるほど、だからこんな目を覆いたくなるような写真
でも見ることができるんや!?」と納得しました。
Yさんの現地レポート(5/17)です。
この四川地震の最大の被災地とも言われる北川県。綿陽市街地からの道には、途
中2~3mの岩がゴロゴロと転がり、道を塞いでいる。4輪の車からバイクタクシーに
乗り換え、15分ほど走る。県の入り口からは歩くしかなかった。北川の街はその先に
あった。一番最初に目に入ったのが、学校だった。バスケットゴールと卓球台がかろう
じて学校であった事を想像させる。それほど無残に姿を変えていた。少しずつ町に足
を踏み入れるとその悲惨さが見えて来た。日に日に希望の薄くなっていく人命救助作
業をこの日も人民解放軍、特殊警察隊、レスキュー隊が懸命に行っていた。5階建て
のマンションの前に人だかりが出来ているので行ってみると、1階部分が潰れ、2階
部分のガラスを破って、中に進入しようとしているレスキュー隊だった。
そのマンションはその向かいは、倒壊してすっかり形を変えたバスステーション。瓦
礫が道を塞ぐ。町のメインストリートだった通りには折れた電信柱が数本。道の両側は
ボロボロになったビルがかろうじて立っているが、いつ倒壊してもおかしくない状態だ。
瓦礫の路地を歩いていると正面から大きな袋を抱えて、お母さんがやってきた。全身
ほこりと汗まみれでしんどそうに歩いているので声をかけると、お金と服を倒壊したが
れきの中から取り出したところだった。荷物を持ってあげながら話を聞くと「旦那は手
足を骨折して入院してるから」と言っていた。中国人ボランティアの女の子がそっとそ
の女性に寄り添っている姿は今も心に残る。
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