CODE海外災害援助市民センターです。
スタッフの吉椿が青海省の被災地を訪れました。
引き続きレポートをお伝えします。
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青海省地震レポート37 (2012年 No.4)
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標高3700mの被災地、玉樹チベット族州結古鎮では、1年のうち8ヶ月が厳冬に閉ざされる。現在、この短い夏を利用して急ピッチな再建が行われている。
政府の大規模な復興事業の多くは、外部業者や出稼ぎ労働者によって再建工事が行われている。
避難キャンプのLさん(60歳男性)は、「この前新しく出来る家(マンション)の手伝いに行って来たんだ。」という。アルバイトにでも行ったのかと思うとそうではなく、そこに住む予定の住民たちと一緒に工事の手伝いを行ったという。「少しでも手伝ったら早く入居できるからな。」と行って、同じマンションに住む予定の住民とともに汗を流したLさんだった。
政府による復興計画では、被災者一戸あたりに80㎡の家(マンション)が無償で与えられる。だが、家族が10人以上という事が珍しくないチベット人にとっては、80㎡は決して広くは感じない。
「80㎡までは政府が無償で建ててくれるが、それで足りなければ後は自分で建てるしかない。でも、そんなお金ないから仕方ないよ。」とこぼすLさんであった。
(吉椿雅道)