中国青海省地震レポート No.7

22日、被災地では雪が降り積もった。チベットの人々は寒さに慣れているとは言え、テントでの避難生活はかなり過酷な状況になっている。防寒対策はもちろん、道路凍結により救援物資の供給にも影響が懸念される。
現地(玉樹)入りしているチベット人ボランティアのLさんからの情報が、成都のMさん経由で入って来た。彼らは医療チームとして活動しているようで毎日500人を超える負傷者の治療にあたっている。彼ら24人は極寒の中、大きなテント3つと小さなテント1つに皆で寝泊まりし、カップラーメンとお粥を食べて頑張っている。被災地では衣服、食料などの生活上の問題は徐々に解決してきているようだが、現地の状況とメディアから流れてくる情報にはかなりのギャップもあるようだ。Mさんは最後にLさんに向けて「あなた達ボランティアと被災者の人々が一緒にいれば困難を乗り越える事ができると思うよ。私はそこにはいないけど、いつもあなた達の事を思っているよ。」と言葉を贈った。四川大地震以降、MさんはいつもCODEと共にボランティアに奔走してくれている。四川の被災地で出会った人々や経験の中から先ほどのような言葉が出てきたのだろう。
Mさんはチベット人の友人と共に青海省から搬送されてきた被災者の入院する病院にもお見舞いに行ったそうだ。玉樹で被災したおじいちゃんは、ベットの上でお経を読んだり、数珠を数えたりしていたそうだ。同じチベット人の友人が、話しかけるとても喜んでくれたそうで、最後には手を合わせていたそうだ。中国語の堪能なMさんもこの時ばかりは、言葉や文化の壁を感じたという。
被災地、玉樹から遠い成都でもボランティアで走り回っている人々がいる。そして日本でも被災地の惨状に心を痛めている人々がいる。そんな人々をつないでいく事が僕らの仕事であろう。今日、成都で米などの物資を積んだトラックが被災地、玉樹へと出発する。被災地、KOBEの思いを乗せた「まけないぞう」も一緒に向かっている。
※「まけないぞう」についてはこちら
現時点での被害状況(22日夕刻 新華網)
死者:2187人
行方不明者:80人
負傷者:12135人(うち重傷者1434人 )

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