No.45「学生ボランティアレポート1」

CODE海外災害援助市民センターです。
CODEは、2013年のフィリピンの台風Haiyanの被災地で復興支援を行っています。
CODEは、漁業支援プロジェクトに次いで、北陸学院大学の田中純一准教授と共にJICAの草の根技術協力事業を活用して、バンタヤン島の女性の生活(収入)向上と防災リーダーの育成を行っています。
今回、現地の生活向上に向けたワークショップを開催し、あらたな雇用創出を実現しようとしています。そのフォローアップのためにCODEは、学生ボランティアとして神戸大学2年生の羽田和真さん(21歳)を派遣しました。彼の現地での奮闘ぶりをお届けします。(吉椿雅道)

「学生ボランティアレポート1」 羽田和真(神戸大学2年生)
立部さん(兵庫県立大学大学院)と二人で、ワークショップで住民の方々が作ったリソースマップを元に、フィールドワークを開始した。この日は、ポークの3つのシティオを回った。一つ目のシティオでは実際に現地の人が主食にしているというキャッサバで作ったドラスパ(キャッサバを乾燥させ、粉末にして水でこねて蒸したもの)を作るのを見せてもらい、ご馳走になった。 ドラスパは、ココナッツで作った砂糖が入っているのと、キャッサバ特有のもちもち感から、少し苦みのあるケーキみたいだった。こちらの人は、酢に魚と、唐辛子を混ぜたソースと一緒に食べていたが、自分には、辛すぎたので、そのまま頂いた。やっぱり、そのままの方がおいしいと思う・・・。また、ドラスパを蒸すときは自家製のスチーマーを使うらしく、スチーマーすら自分たちで作ってしまう、村の人たちには脱帽した。こちらでは、コーンやキャッサバが主食らしく、お米はほとんど食べないらしい。また、そもそもこのシティオの人たちは自分たちが食べるものは基本全て自分たちで育てているらしく、食べ物は買わないと言っていた。もちろん牛や豚なども飼っていて、お祝い事などがあれば殺すらしい。自分の生活では信じられない・・・。現地の人と話して、食料を買わずに暮らすことに意地?というか誇り?の様なものを彼らが感じているように感じた。
他のリソースとしては、ここではトゥガスという木の話を聞いた。トゥガスは家具などに使われる木らしく、伐採するときは政府の許可がいるらしい。また、トゥガスは固くあまり生えてはいないらしい。トゥガスは他のバランガイであるバランガイタリサイにある家具会社に売っているらしい。値段は、1~1.5mほどの木材が500p(ペソ)とこちらの物価を考えるとそこそこな値段である。おそらく、政府がトゥガスの伐採を許可制にしているのは、住民たちがお金目当てにトゥガスを伐採し過ぎるのを防止するためだろう。しかし、政府がどのような基準でトゥガス伐採の許可を出しているかは分からなかった。つづく。

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