【フィリピン台風30号】救援プロジェクトが決定しました!

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フィリピン台風30号(Haiyan)救援プロジェクトが決定しました!
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2013年11月8日、フィリピン中部を襲った台風30号(アジア名:Haiyan 
フィリピン名:Yolanda)により、これまでに死者6,201名、行方不明者
110名、被災家屋約110万戸、被災者約1410万人がフィリピン政府から報
告されています。(1月28日現在)
当団体は発災3日後より、この台風災害に対し阪神・淡路大震災以降53回目
となる救援活動を開始しました。これまでに二度の現地派遣を行い、この度、
以下のような漁業支援プロジェクトを正式に決定しました。
(セブ島北部、バンタヤン島の漁業支援)
被災地の漁村では、多くの漁師が今回の台風による高潮や強風でボートに被害
を受け、出漁できない状態が現在も続いています。また家屋の再建やボートの
修理・購入に必要な費用を捻出しなければならない状況の中で、現金収入を得
る機会も非常に少なくなっています。
このプロジェクトでは、セブ島に拠点を置く現地NGOネットワークとともに、
被災した漁師たちに対してボートを提供します。これにより漁師たちは漁業を
再開でき、彼ら自身の手で生活再建することが可能になります。
また、漁業において漁師である男性を支え、網作りや魚の乾燥、取引、販売な
どを担っている女性の役割にも注目しました。フィリピンの女性は元気で非常
によく働く一方、農漁村での現金収入が少なく、その役割の重要性も認識され
ていません。さらに、ボートを失って漁に出ることができない男性のストレス
が女性に対しての暴力に発展することもあります。このプロジェクトはボート
提供による男性漁師の支援だけにとどまらず、女性の雇用機会を提供します。
これにより彼女らがコミュニティ内での立場を向上させることで、たくましい
フィリピン女性の本来の力が発揮されます。それが漁業コミュニティ全体の成
長につながります。
発災から3ヶ月を経た被災地では、いまだ多くの被災者は日々の生活すら困難な
状況です。今後、復興が進むにあたり、被災地では多くの支援が必要となります。
引き続きのご協力よろしくお願いいたします。
CODE海外災害援助市民センター
事務局長 吉椿雅道