【フィリピン台風30号】救援ニュース No.34

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フィリピン台風30号(Haiyan) 救援ニュース No.34
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 吉椿と上野は2月8日に無事帰国しました。これから本格的なプロジェクト始動に向けて、今回の調査を整理して行きます。
 2人は2月6日には、ネグロス島のバランガイOld sagayを訪れました。この地域では、11月の台風30号(Haiyan)よりも2月1日に上陸した台風バシャンの被害が大きかったそうです。支援はロータリークラブやNGO、政府からも来ているが十分ではなく、食料などの支援も不安定だそうです。家の再建は行われたところもありますが、まだ大半は再建されていません。
 この地域のマングローブは、海岸線の人の住む地域よりも内陸側に植えられています。台風30号(Haiyan)の時は内陸側から強い風が吹きましたが、マングローブが強風から守ってくれたため、家やボートの被害は少なかったようです。しかし、台風バシャンは海側から強風が吹いたために、多くの家やボートが被害を受
けました。
マングローブは砂浜に植林しても根付かず波で流されてしまいます。また、砂浜にマングローブがあると船の出し入れに邪魔になるため、人が住んでいる砂浜沿いにはマングローブは少ないそうです。
 案内をしてくれたGenaro Cramen Jr.さんは、「一番の問題は砂浜が減ってきていること。海岸が浸食されていることにより、少し前とフィリピンの地図の形が変わってきているんではないか?」と語ってくれました。環境の問題も非常に大きな課題として住民たちに影響を及ぼしています。(頼政良太)