ネパール地震救援ニュース No.50

「耐震モデルハウスの完成とその後」

 CODEが支援する東ネパールのソルクンブ郡グデル村での「耐震住宅再建プロジェクト」
ですが、バンクタプルのクワパエンジニアリング大学のモーハンパント教授や北茂紀さん
(北茂紀建築構造事務所)などの専門家のお力添えもあり、無事完成いたしました。地元の
大工・石工たちが、耐震の知識や技術を学び、自らの手で作り上げました。途中何度も手直
しを行うなど完成に約半年間かかりましたが、その分、地元の資材や技術にこだわったこと
で大工・石工たちにしっかりと力がついたように思います。このモデルハウスは、今後、グ
デル村のヘルスポスト(保健診療所)の付属施設として、またコミュニティセンターとして
活用されます。モデルハウス建設と並行して行われている26棟の一般住宅の再建もまもなく
完了します。耐震の知識や技術を学んだグデル村の大工・石工たちは、12月には同じソルク
ンブ郡のパタンジェ村で建設されるコミュニティーセンターで技術の指導を行います。

 地震から1年半を経たネパールの被災地では、未だ2万人以上が仮設の住まいで避難生活を
送っています。山間部の被災した集落では、住宅再建どころか地滑りによって田畑や水源が
被害を受けたことから自給自足の農業さえ出来ない状態のところもあります。

 グデル村は、もっとも近い町から1000mの山々を二度登り下りしてようやくたどり着く場
所にあります。CODEは、今後もグデル村の自立に向けた中長期的支援を行っていきます。
この辺境の小さな村から少しずつですが、復興の兆しが見え始めています。CODEは、中心か
らではなく、辺境の「最後のひとり」から始めていきます。(吉椿雅道)

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地元の手で建設された耐震モデルハウス     中央エントランスは古木を再利用した

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