「あなた達のために祈っています。」
グデル村の中心部、グデルから南に山道を約2時間歩くと標高2800mのShareという集落に着きます。CODEのカウンターパートのラクパ・シェルパさんの故郷です。約130人(22世帯)のシェルパ族が自給自足に近い暮らしを営んでいます。この地震で多くの家屋が被害を受け、CODEのプロジェクトでは、このShareで14軒の住宅再建を行います。
この集落に住むPさん(80歳女性)は、約50年前に建てた自宅が倒壊しました。Pさんたち高齢者は、地震後グデルシェルパコミュニティのサポートでヘリコプターを使ってカトマンズの息子のところへ避難し、最近このShareに戻ってきました。昨年夏にPさんにカトマンズでお会いした時に、「カトマンズは空気も食べ物も悪くて調子が悪い」とこぼしていました。「村の自慢は何ですか?」という僕の問いかけに対して、「自慢することはない。子供も孫もいなくなって、昔のように村に活気がなくなって寂しい。」と語っていました。
今回、半年ぶりに再会したPさんに同じ質問をしてみると、どこか嬉しそうに3つの自慢を教えてくれました。1つ目は、頼りになる家族親せきがいること。2つ目は、(シェルパ族の信仰する)仏教などの文化があること、3つ目は、生まれ育った故郷だと教えてくれました。
Pさんは、倒壊した自宅から仏具を運んできて、今、住んでいる仮設の小屋の隅に仏壇を作って毎朝、祈りをささげています。Pさんは、CODEの住宅再建をとても喜んでおられ、「私は、歳で再建のお手伝いは何もできませんが、CODEやCODEを支援してくれている日本の皆さんのために毎日祈っています。」と合掌して語ってくれました。Pさんは高齢者であっても地域の中で自分の役割を全うし、それを知っている住民の人たちからの尊敬を集めています。いずれグデル村に観光客が訪れた時、Pさんは「語り部」としてシェルパの暮らしやチベット仏教や文化を語ってくれるでしょう。(吉椿雅道)
*このPさんは、NHK「プロフェッショナル」に登場する予定です。
Pさん 仮設の小屋に作った仏壇
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寒さの辛さ、温かい家とそれ以上に御家族や育った地で暮らすことの幸せ、テレビを拝見していて、痛切に支援をさせていただきたいと、こちらを探しました。
主婦なので大きな額は出来ませんがー、でも、これかも、こちらのサイトを見ていきます。