【ネパール地震救援ニュース No.26】

ネパールに32年住む日本人女性、Yさん。40代でネパールに来て、日本の民間療法と西洋
医学を組み合わせたクリニックを開設し、日々、ネパールの人たちの診療に奔走しています。
地震でYさんのクリニックの壁に亀裂が入りましたが、大きな被害には至りませんでした。Yさん
自身もこの震災でボランティアを行っており、まず相手の話を聴いてあげる事の重要性を語っ
ていました。

Yさんを訪ねたこの日(5月12日)、ネパールで再びM7.3の大きな地震が襲い、被災地の各地
で大きな被害を出し、100人以上の方が犠牲になりました。Yさんは地震に怯えるクリニックの
スタッフのケアにあたっていました。自宅のあるこの地域は新しい建物が多く、比較的耐震性も
しっかりしているそうです。「ネパールの人は地震に慣れていない。私たち、日本人は慣れてい
るからね。」と一人冷静に対応するYさんの姿がありました。診療の中でも、衛生などの知識を
ちゃんと伝えることで安心して帰っていくネパールの人の姿を見てきたYの言葉からもネパール
での防災教育の必要性を感じます。地震のメカニズム、自分の住んでいる住宅の耐震性、地域
の特性、地震の時どのように身を守り、逃げるかなど基礎的なことをちゃんと知っておくこと。それ
すれば必要以上に怯える必要がないという事をネパールの人たち自身が知らなければなりませ
ん。「ネパールの田舎の人は、大地にしっかりと足をつけて生きていて、たくましい。自分が与え
られるものはすべて与えたい。」と語るYさんはネパールに自分の人生を捧げた稀有な方でした。
(吉椿)

余震で再びテントを設営する人たち 余震で店もすべて閉まる
余震で再びテントを設営する人たち           余震で店もすべて閉まる


※6月1日には報告会をさせていただきますので、ぜひお越しください。
http://code-jp.org/blog/nepal-earthquake/2015/05/07/%E3%80%90%E3%83%8D%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%9C%B0%E9%9C%87%E8%A2%AB%E7%81%BD%E5%9C%B0%E6%94%AF%E6%8F%B4%E3%80%9161%EF%BC%88%E6%9C%88%EF%BC%89%E5%A0%B1%E5%91%8A%E4%BC%9A%E3%82%92%E9%96%8B/

※写真つきレポートはブログをご覧ください。
http://code-jp.org/blog/nepal-earthquake/

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