緊急支援:ミャンマー・サイクロン「ナルギス」の被災地への食料支援のご報告

2009年8月21日に呼びかけました、ミャンマー・サイクロン「ナルギス」(注1)の緊急食料支援にお答え下さった皆様、有り難うございました。9月10日に、現地NGO「メッタ」を通じ無事に配布することが出来ました。下記の通り、ご報告申し上げます。
1.支援活動実施地:
エラワディ管区ラプタ地区ピンサルー島エヤドー村・レイインクィン村
2.エヤドー村・レイインクィン村のサイクロン被害の状況:
レイインクィン村では少なくとも377人、エヤドー村では少なくとも560人が命を失った。
3.支援活動の流れ
・2009年7月前半:現地カウンターパートのNGOメッタ(注2)のヤンゴン事務所スタッフが2村を訪問。現地の食糧不足を目の当たりにし、その惨状を元CODE非常勤スタッフに伝えた。
・8月21日:上記スタッフからの訴えを元にCODEが支援決定、寄付を呼びかけ。
・9月3日:現地に送金。
・9月10日:エヤドー村で296袋、レイインクィン村で438袋の米がメッタ・フィールド・コーディネーターにより配布された。ひと袋に付き、50kgの米が入っていた。各村人はコンデンスミルク缶40個分の米(20日分の米)を受け取った。
*配布時点での村の人口は、エヤドー村1,437人(男性786人+女性651人)・310世帯で、レイインクィン村1,807人(男性986人+女性821)・546世帯。
・10月16日:メッタより簡易報告書が届く。
4.支援の成果
メッタより、「2村を含む地域は家屋や他のインフラが再建されることにより安定してきたため、避難していた人々が戻ってきたり、小規模村や孤立した地域から人が移住してきたりして人口が増加してきていた。今回の米配給は、今年の米収穫までの食糧不足の軽減、飢餓からの回避に貢献した。」と報告がありました。
以上です。メッタから写真が届いたら、また皆様にご報告します。
CODEは今後もメッタと連絡を取り、被災地の状況をも見守っていく予定です。どうもありがとうございました。
(注1)ミャンマー・サイクロン「ナルギス」とは
・発生:2008年5月2日~3日
・被災人口:約240万人
・死者・行方不明:約13.9万人 家畜被害大
・主な被災地:ミャンマー南部エラワディ管区エラワディ川デルタ地域~ヤンゴン管区
・ミャンマー史上最大の災害(暴風と高潮)
(注2)メッタ:
Metta Development Foundationは1998年設立のミャンマーのNGO。http://www.metta-myanmar.org/
メッタはナルギスに関し、食の安全保障・教育・保健などの6分野での2008年から2011年までの支援(http://www.metta-myanmar.org/pdf_files/Global_Proposal.pdf)を考えている。メッタは2004年津波以来、災害支援に取り組んでおり今般被災地の地理も熟知し、コミュニティーの人々との信頼関係も厚い。