No.12-生産者編①「MOTTAINAIも奥が深い!!」

15日、神戸市須磨区にある飛松中学校を訪問しました。同校には「とびまつ森の会」という森の整備活動や自然環境保全活動を地道に続けている市民の会のフィールドがあるのです。縁あって、私が同会の会員であることから、事務局の元同行教員のHさんに連絡を取り、約10年ぶりに訪ねました。

実は、このとびまつ森の会の“森”というのは同校の裏山になるのですが、神戸市内の中学校で唯一“学校林”として森を所有しています。この森を活用して夏の自然体験教室、子育て支援グループの支援、六甲山系グリーンベルト整備事業の「森の世話人」としての活動などを展開しています。そして、もう一つは学校の中に2カ所、学校の入り口近くに1か所の菜園を運営しています。余談ですが、私が10年ほど前にはじめて訪問した時は、後者の学校入り口付近の菜園しかなかったのですが、参加者も増え、菜園も増えて行った模様です。 

ここで、毎週1回「コミュニティ朝一」といいますか、いわゆるとびまつ森の会の菜園活動で育成、収穫した野菜を地域の方々に販売しています。聞くと「好評で、私たち作って入る者にも、まわって来ないときもあります」と、菜園の世話人のWさんの説明です。さて、ここで「MOTTAINAIやさい便」の出番です??

「売りものにはならない(正確には、「売る訳には行かない!」)、規格外品といいますか、食品ロスとなる野菜はありますか?」「ウクライナやロシアから神戸に避難している人たち、ベトナムやミャンマー、アフガニスタンからの難民や技能実習生たちに、“MOTTAINAIやさい便」として、規格外品かもしれないけれど、食べる上では何の問題もない、新鮮でおいしい野菜を届けています。定価より安く売ってくれませんか?」と恐る恐るお願いすると、「青物は難しいけれど、タマネギなら少しありますが・・・・・」ということで、30個余りを頂戴してきました。「規格外品なので、お金は貰えません!」とかたくなに拒否されたのですが、「とびまつ森の会の活動への寄付ということで受け取って下さい。」と納得して頂きました。今、タマネギは1個170円~190円し、消費者にとっては”野菜のダイヤモンド“になっています。Wさんは、規格外品として籠に入れてあった中から、丁寧に1個1個を検品しながら、「こんな風に”足首美人“といいますが、ここがキュっと絞られているのが美味しいの!」「大きくなりすぎているのはダメ!タマネギは放っておくと、どんどん大きくなります」とタマネギにも「ゴメンね!」と語るように選別してくれました。

ほんとうに「MOTTAINAI」話です。以前、ワンガリ・マータイさんが日本をはじめ世界中に広げられた「MOTTAINAI運動」には、「尊敬する」という意味もあることを思い出し、「これだ!」と納得し、凄い学びを得たような気がしました。
(村井)

*ご寄付のお願い
「MOTTAINAIやさい便」では、若者たちと一緒にウクライナからの避難者、アフガニスタンからの退避者、在日ベトナム人留学生や技能実習生などに新鮮で美味しい野菜を提供しています。ご寄付は野菜購入や配達のガソリン代などに活用させていただきます。ご協力のほどよろしくお願いします。

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