No.78「丹波農業フィールドワーク第3回:学生の感想①」

CODE未来基金の丹波農業フィールドワークでは、若者が農業を通じて食やいのち、地域や世界を学ぶ事を実践しています。
第3回は、稲刈りとサツマイモの収穫でした。暑い中、若者たちは、食を作る事の大切さや共同作業による助け合いの意味を学びました。
参加した若者たちの感想を順次紹介していきます。今回、初めて参加した勝川真凪さん(同志社大学3回生)の感想です。

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私が今回の農業フィールドワークに参加したいと思ったきっかけは、新型コロナウィルスです。大学にも行けず、毎日家に籠っている私に両親が産地直送の新鮮な野菜を食べさせてくれました。本当に新鮮な野菜を食べて、お腹だけでなく、心も満たされる感覚があり、食事についてもっと考えたいと思うようになりました。
なので今回の参加にあたって、食材がどのように誕生し、私達の元に届くのか知り、自分には何が出来るのか考えることをテーマとしました。

サツマイモ掘りでは、スコップの扱いに苦戦しました。サツマイモは土深く広く根を張っているため、慎重にしないと、サツマイモを切り取ってしまいます。私は最初これが出来ず、サツマイモを切り取ってしまいました。しかし、ムラマチの方々がまるで我が子のように「大きくなってる」「思ったよりも育った」と笑顔で語る様子を見て、傷つけちゃいけない大切なものだと思い、慎重に作業をしました。綺麗な形で掘り起こせた時は、大きくても小さくてもとても嬉しくて、もっとこの姿を見たいという気持ちになりました。

稲刈りは、一つ一つの工程を手作業で行ったのですが、稲が干され、風に靡かれている様子はとても美しく、感動しました。ムラマチの方が稲を家に飾るのだと嬉しそうにされている姿を見て、そこにいた全員がきっと同じ気持ちだったのだと思いました。そう考えると、初対面の人々が、稲刈りを通して、一つになれたように思い、人とのつながりを強く感じました。

この2つの体験を終えて、食材には生産者の方の想いが籠っているということを学びました。「いただきます」「ごちそうさま」は、食材に対してだけでなく、生産者の方に対する言葉でもあると改めて気付きました。食事を通して私達は、生産者の方とつながっているのだと思い、このつながりをもっと多くの人にも感じてほしいと考えるようになりました。そのためには、すべきことも課題もたくさんあります。そのための勉強をCODEやムラマチの方との活動を通してしていけたらと思います。今はまず、目の前の食事に対して感謝の気持ちを持って大切にしていきたいです。このような学びをさせて頂いた「ムラとマチの奥丹波」の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。(勝川真凪)

*CODE未来基金の活動は、皆さんのご寄付によって支えられています。形のくずれた丹波の有機野菜は、コロナで困窮している子どもたちや在日外国人留学生に学生自身によって届けられています。これはフードロスの削減にもなっています。
ぜひ若者の活動やコロナで困窮している人たちを支えてください。よろしくお願いいたします。(吉椿)
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