No.72「丹波農業フィールドワーク第2回:学生の感想③」

CODE未来基金のプロジェクトとして、丹波市での農業フィールドワーク第2回を先日実施しました。
参加した学生のみなさんの感想を、順にご紹介します。
今回は、山内優さん(関西大学3回生)の感想です。

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私が今回、農業フィールドワークに参加させていただいた理由は自然が好きで田舎のイメージが強い丹波という場所に惹かれ、行きたいと思ったことがきっかけでした。参加当日が近づくに連れて、普段生きている中で当たり前のことだと思い考える事がなかった「食」や「農業」について深く考えるようになり様々な角度から疑問が生まれ興味が湧きました。その中で何か一つ丹波に行く前に自分の中でテーマを持っていこうと考えた時に、どうして農業に目を向けたのか丹波で農業をする人の考えや思い、ストーリーが特に知りたいと思ったのでこれを入り口に農業について学びたいと思い当日を迎えました。

1日目は畑を耕しさつまいもやきゅうりを植えたり、じゃがいも畑を整えたりしました。人生で初めての経験で力のいる仕事でしたがやり終えた畑を見るのはすごくやりがいを感じ農業のおもしろさを実感しました。2日目には楽しみにしていた田植えを長靴などを履かずに行いました。泥の中に入って直接土に触れるという体験は滅多になく不思議な感覚で楽しかったです。泥だらけになりながら田植えをして、ふと顔を上げると大きな空と緑でいっぱいの景色やみんなが田植えを楽しんでいる姿が目の前に広がっていて、からだ全体で自然を感じることができ心が温まるような時間となりました。

この2日間、お世話になった「ムラとマチの奥丹波」の方々をはじめ、たくさんの出会いがありお話をたくさん聞くことができました。私の今回のテーマであった丹波で農業をしてる方の考えや思いを知るには時間がまだまだ必要だと思いますが、マチで仕事をしていた方が丹波で農業をしているのには目には見えない力が丹波に引き連れてきているような気がしました。
また、自分が食べるものがどんなものなのかを知るには自分で作るのが1番だという話にはとても感心しました。食事をすることは自分自身にとても関係することなのになんの違和感もなく食事をしていたので、見直すべき視点だと思いました。

農業フィールドワークを通して農業のおもしろさや楽しさを知るとともに、力仕事も多く時間のかかる農業を毎日行うことは私がこの2日間では感じることがなかった苦労がたくさんあるうえ、マチで過ごしていた方が丹波に来て農業をするには勇気と覚悟が必要だと思います。大学生活も残り少なくなり将来について考えることが増えた現在、農業だけでなく生き方についても深く考えさせられた2日間でした。

今回私たちが植えた野菜や苗が成長した畑を見るのを楽しみにしています。2日間本当にありがとうございました。

(山内優)

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