メキシコで連続して発生した地震でこれまでに9月7日の地震で98名、9月19日の地震で363名が亡くなりました。行方不明者がいる地域を除き、メキシコシティの大部分でがれきの撤去が完了したと報道されています。
32年前の1985年、9000名以上の方が亡くなったメキシコ地震が発生した9月19日はメキシコの人々にとって特別な日でした。メキシコシティ在住のクワテモックさんは当日の朝から追悼式典や被災地バスツアーなどに参加していました。今回の地震が発生したのはそれらの記念イベントを終えてすぐのことでした。発災直後から被災者同士助け合おうという流れが住民の間に生まれました。多くの人々が激しく被災した現場に向かい、特に若者はガレキの生き埋めになった被災者を救助するために奮闘しました。この地震で倒壊した建物から救助された方の多くは民間人によって救けられ、その数は軍により救助された人よりも多かったそうです。また支援物資を集める中継所や一時避難シェルターが多くのボランティアによって、行政が動くよりも早く立ち上げられたとクワテモックさんは伝えています。
クワテモックさんのように32年前の震災の経験を伝えている方がいる一方で、大きな地震がメキシコシティでは起こらないと考えていた住民は多かったようです。19日の地震でもこれまでと同様の小さい地震だと考えて逃げなかったために建物の倒壊に巻き込まれた人がいると報じられています。南部の地震(9月7日発生)では、メキシコシティは少し揺れただけで地震警報が鳴っても気に留めなかった人が多かったようです。今回の地震の経験を伝え、一人ひとりが危険を認識することが大切だと現地では呼びかけられています。(上野智彦)
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