中南米ハリケーン支援 第2報(10/25)

 今月4日にメキシコに上陸したハリケーン・スタンの被害状況についてはお伝えしましたが、新たに22日に上陸したハリケーン・ウィルマについてCODEの海外研究員であるクワテモックさんより被害状況と救援の要請がありました。
CODEはこれを受けて、ハリケーンによって被害を受けた中南米に対して37回目の災害支援を行うことを決めました。併せて、中南米ハリケーン支援のため、救援募金を行います。皆様のご協力をお願いします。
10月22日
 南米ではハリケーン・スタンからまだ復興していないが、過去150年間で最も強いと言われているハリケーン・ウィルマ(Wilma)に現在直面している。98年にホンジュラスを襲い、被災者220万人、死者1万5千人の被害を出した史上最大級のハリケーン・ミッチは420ミリの降水量をもたらが、ウィルマは590ミリの降水量をもたらしている(スタンは360ミリ)。
その直径は800キロで、直径の中にトルネードや小さなハリケーンも混ざっている。ハリケーンの目は55キロの広さがある。その風は時速300キロかそれ以上である。現在ユカタン半島(Yucatan peninsula)、特にCozumelやCancunが位置するQuintana Rooを通過していて、コスタリカやニカラグアでも雨が降っている。現在ユカタン州とCampeche州では特に警戒が必要である。スタンはChiapasの地域を6時間で通過したが、ウィルマは半島を36時間かけて通過する見込みである。
通常ハリケーンは1時間に21キロから25キロのスピードで動く。ウィルマはとてもゆっくりで、1時間に6キロから7キロかけて通過する。このことは台風が通過する場所に長く滞在することを意味する。先行きが不安で、私たちはみなとても心配している。
キューバでは、すでに50万人の人々が島の東部から避難した。ハイチやジャマイカでは、死者が出た。私たちはこの前代未聞で巨大なスケールのハリケーン、ウィルマの影響をとても案じている。
10月23日
 ウィルマは現在、メキシコ湾に向かってゆっくりとした速度を保ち、キューバやアメリカのフロリダ方面へ進んでいる。Quintana Rooでは、100万人以上の被災者が出て、電話や電気、そして道路のほとんどが破壊された。食料や水はどこでも不足している。Cancunでは水位は大きなホテルの3階まで届いた所もあり、住居も破壊され、人々は緊急に他の住居に避難する必要がある。コミュニケーションが遮断されたために、Quintana Roo, Yucatan, Campecheの多くの場所の現状についての情報が不足している。そして新たなハリケーンが現在近づいている。今回初めてハリケーンの名前が、ギリシャ文字のアルファベットを一巡した。ウィルマ(Wilma)はアルファベットで最後に使われたハリケーンの名前である。次のハリケーンはAから始まる、ハリケーンアルファ(Alpha)で、現在カリブ海で発生している。
(クワテモックより)
現地より情報が入り次第、お伝えいたします。
「中南米ハリケーン」救援募金にご協力下さい
 郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
 *通信欄に「中南米ハリケーン」と明記してください。
募金全体の15%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
CODE海外災害援助市民センター