土曜日にエコさんの師匠、ロモ・マングンの地を訪ねました。川の名前がなんとCODE(チョデと読みます)川というそうで、運命を感じます。ロモマングンさんはスラムに住み込み、彼らと共に何が必要かをみつけだし、子どもたちが集まれるIBRARY機能を含んだコミュニティスペースを設置したそうです。今ももちろん、使われています。
その後、町をきれいにするだけでなく、暮らしを再建する活動を次々に起こし、賞をもらった時にその資金をもとに財団にし、銀行の利子で今でもその地域のメインテナンスが維持されています。エコさんはその地に長年通い続けていたそうで、地域の人たちからも信頼関係を持たれています。エコさんは20年近くロモマングンと過ごしたそうで、だからこんなにも筋金入りなんですね。エコさんからは多くのことを学びます。
日曜日は第2次調査団レポートの最後に紹介した笠原さんの村を訪ねました。その前に少し遠回りをして、石油会社やその他の企業が建てている本建設の村を訪ねました。この本建築は立派ですが、レンガが天井まで積み上がっているので、繋ぎが弱いとまた同じことを繰り返しそうです。ある団体(ジャカルタ資金の建設家組合みたいなものだそうです)の方針は、材料は提供し、工賃のみ本人負担ということで、集落の中でもどこの集落もゴトンロヨンが成り立っているわけではないので、ボランティアで建設するという発想に繋がっておらず、その工賃が払えない家は指をくわえてみていなければならない事態のようです。
「成長する家」プロジェクトも順調に進んでいるようです。
*インドネシアでは、24日くらいからラマダン(断食)の季節に入るので、それまでにできるだけ作業を進めたいようです。
(横山は今日ジャワを離れたので、プロジェクト速報は取りあえず2回で終わります。新しいニュースが入りましたら、またお知らせします)
月別アーカイブ: 2006年9月
ジャワ中部地震プロジェクト速報
7月末に第2次調査団が帰国して1ヶ月余り、現地ではエコ・プロジェクトが着々と進んでいるようです。所用で現地を訪れた横山から速報が入りましたのでお届けします。
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昨日、ボトクンチェンを訪ねました。驚くほどプロジェクトが進んでいて、たった2週間でこんなに進んでいるとはすごい! 6軒の大枠ができています。その他も基礎が終わったくらいで、いくつかのグループに分かれて同時並行に作業が進められています。
サイトを訪ねての感想ですが、この住宅再建という協働作業を通して、住民の団結力、特に青年たちのチカラを感じます。学校を卒業しても職がないという現状が一般的な中、村のためにチカラを合わせることで青年たちがとてもとても元気になっているように思います。この再建が続く限り、毎日がイベントのようです。火がつくまでは時間がかかるようですが、火がついた後は早いみたいです。とにかく、みんなが楽しんでいて、昼間からお祭り騒ぎ(アルコールはありませんが)です。プロジェクト開始以来、ずっとこんな感じだそうです。
エコさんがプロジェクトの開始段階で、C0DEとの関係性をただ資金をくれる団体というだけでなく、神戸の震災の経験をもとにこの被災地を応援したいというメッセージをこめてワークショップをしてくれたようです。特にお客様扱いもされず、自然に仲間に入れてもらえる距離感がとても心地よく、DINIさんのバイクに乗せてもらい、できるだけ村を訪ねるつもりです。
竣工式に何かイベントをするのがこちらの文化のようですが、集落長のスギマンさんの話によると特に何をするか探しているようです。
途中、中断していた川魚の養殖も、このプロジェクトを機会に、先への希望が出てきたみたいで、修復が始まっており、また元通りの暮らしに向かって、暮らしの再建ができていきそうです。これこそが最初の一歩なのですね。