<スタッフ派遣を決定>
ジャワ島中部の地震発生から5日目を迎え、多くの救援チームが現地に入り、
緊急救援を本格化しています。昨日に引き続き、ジョクジャカルタからの情報によると、
最も被害が大きかったバントゥル地区とクラテン地区では、70%の建物が全壊しています。
食料支援は足りてきているが、いまだに医薬品は足りていないとのこと。
また、救援物資を配給している現地NGOの話によると、今後次の4つのことが
必要となってくるとのこと。
①被災者へのトラウマケア ②災害に関する知識
③壊れた家の修復 ④現在住むための仮設住宅
CODEは、下記の日程で日本からスタッフとして吉椿雅道と、
通訳として岡部聡さんの2名を被災地に派遣することに決定しました。
2名は6月3日に日本を発ち、中長期的な復興支援を見据えて、
住宅再建、防災教育、地場産業などといった必要な支援プログラムを
決定するための情報収集や調査を行います。
ただし、現地で緊急対応が必要な場合があれば、その場で対応する予定です。
日程: 6月3日~12日
場所: ジャワ島中部 ジョクジャカルタの被災地
派遣スタッフ: 吉椿 雅道(CODE臨時スタッフ)
岡部 聡(立命館大学4回生)
*詳細なプロフィールは下記をご覧下さい。
尚、派遣にあたりましては、日本航空(JAL)と今年4月に交わした覚え書きにもとづいて、
上記2名分の航空券(関空-デンパサール)と超過手荷物代金を提供していただいております。
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吉椿 雅道
1968年、福岡県生まれ。阪神淡路大震災では「足湯隊」として
「ちびくろ救援ぐるうぷ」と共に活動。2004年の中越地震では「足湯」通じて
被災者に寄り添う活動を行う。昨年のパキスタン地震の際には、
CODEのスタッフとしてパキスタンの被災地で被災者の「つぶやき」を拾う。
岡部 聡
立命館大学4回生。今年3月までジョクジャカルタの語学学校で、1年間滞在。
ジョクジャカルタの地理や文化習慣に詳しい。地震後、何か自分にできることを
ということで、現地の知り合いと連絡を取り合い、情報収集をしている。
*関連団体の情報*
レスキューストックヤード:名古屋にある団体で、ジャワ島中部地震の支援募金を開始。
http://rsy-nagoya.com/rsy/index.html
月別アーカイブ: 2006年5月
ジャワ島中部地震ニュース 第 3 報
<行き渡らない救援物資>
インドネシア・ジャワ島中部のジョクジャカルタで発生した地震の被害は拡大し、
死者は5千4百人を超えています。地震から4日目が経ち、生き残って避難している
被災者の健康状態も心配されます。
昨日に引き続き、ジョクジャカルタからの情報によると、空港は再開し鉄道も使えるとのことです。
被災地にいる家族を迎えに来た車が多いため、道路にはジョクジャカルタの
ナンバーではない車が多く走っている。
道路が車やオートバイで込み合っている上、壊れた道路があるので、
普段は30分で行ける場所まで1時間かかってしまう。
また、病院も人手と薬が不足している。
救援物資が行き渡っていない地区はイモギリ(Imogiri)という地区。
バントゥルと同じく、ジョクジャの南側にある地区です。
現地にいる知り合いは、食べ物を求めて救援物資の配給をしている場所を探した。
しかし、なかなか見つからず、王宮(ジョクジャカルタの中心にある)の
ある地区でやっと見つけたが、人々が救援物資を求めて押し合っていて、
知り合いは転んで足を怪我をしてしまい、結局食べ物はもらえなかった。
救援物資としては、腐りにくく、普段からよく食べられるインスタントラーメンがあり、
学生たちが集めた寄付などによって大学で配給された米が手に入った人もいる。
また現地から情報が入りましたら、随時お知らせいたします。
皆さまのご支援、ご協力よろしくお願い致します。
郵便振替:00930-0-330579
加入者名:CODE
*通信欄に「ジャワ島中部地震支援」と明記してください。
募金全体の15%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます。
*関連団体の動き*
アジア女性自立プロジェクト(AWEP):神戸市長田区にある団体。
地震があったジョクジャカルタへは、スタディーツアーで行ったり、
フェアトレードで現地NPOを毎年訪問したりする。現地のNPO「アピクリ」を通じて
被災した方々に応援を送るため、支援募金を開始した。
詳しくは、ホームページへ。http://www.tcc117.org/awep/
ジャワ島中部地震ニュース 第2報
<余震の続く被災地>
インドネシア・ジャワ島中部のジョクジャカルタで発生した地震から3日目、
その被害は拡大し、死者は5千人を超えました。
CODEはこの地震を受けて、昨日から支援のための募金活動を始めたところ、
「コープこうべ災害緊急支援基金」様より、早速ご寄付をいただきました。
その他にも、すでにさまざまな方に貴重な浄財や情報をいただいております。
この場をお借りして感謝申し上げます。
今年の3月までジョクジャカルタの語学学校で勉強されていた日本人の学生の情報によると、
被災地では現在も余震が何回も発生し、現地の友人と電話している際に、
友人が余震を実際に体感して、話が中断したこともあった。
そのため現地の人は建物の中に入ることを恐れ、今は外でテントなどを建てて寝泊まりをしている。
地震直後、津波のうわさと地震のショックでパニックになり、人々は山のほうに逃げた。
最も被害の大きいバントゥルという場所は、海まで1時間以内の距離である。
ジョクジャカルタの南側のバントゥルとイモギリという地域は、特に壊滅的な被害を受けている。
大統領が訪問したこともあり、最も被害の大きい南側に支援が集中しているとのこと。
南側と比べて比較的被害の少ない北側の地域には、支援物資がほとんど届かず、
北側の人々の中には南側に支援物資を取りに行く人もいる。
被災地のスーパーマーケットには何もなく、物価が上がっており、貧しい人々は食料を買うことができない。
支援物資はまだ十分に足りておらず、友人によると、7人家族が4人分の食料を分け合ってしのいでいるとのこと。
CODEはスタッフの現地派遣について、現在調整をしておりますので、
また決まり次第ご報告させていただきます。
皆さまのご支援、ご協力よろしくお願い致します。
郵便振替:00930-0-330579
加入者名:CODE
*通信欄に「ジャワ島中部地震支援」と明記してください。
募金全体の15%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます。
*関連団体の動き*
UNOCHA(国連人道問題調整事務所)の神戸代表責任者であるプジ・プジオノさん(インドネシア人)は地震発生時、偶然インドネシアにいたので、そのまま被災地に入り、現在調査を行っています。
ジャワ島中部地震ニュース 第1報
<CODE救援プロジェクト開始>
インドネシア・ジャワ島中部ジョクジャカルタ付近で、27日午前5時54分
(日本時間同7時54分)に、マグニチュード(M)6.3の地震が発生しました。
CODEでは5月28日、この度の地震を受けて、支援のための救援プロジェクトを
開始することになりました。報道によれば、3千人を超える死者が出ている模様です。
がれきの下にはまだ多数の住民が取り残されており、救助活動が進むにつれて、
負傷者は1万人に上るとみられています。
具体的な支援内容やスタッフの現地派遣については、現地の関係機関と連絡を取り合いながら、
調整を進めています。被災地支援のための募金活動を開始しましたので、
皆さまのご支援、ご協力よろしくお願い致します。
郵便振替:00930-0-330579
加入者名:CODE
*通信欄に「ジャワ島中部地震支援」と明記してください。
募金全体の15%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます。
*関連団体の動き*
AMDA(アムダ):発生翌日の28日からジャワ島の被災地に入り、緊急医療支援を行っています。詳細はホームページへ。http://www.amda.or.jp/