既にニュースで報じられていますが、10月25日、インドネシア・西スマトラ州のムンタワイ諸島沖でマグニチュード7.7の地震が発生し、津波による死者が449人、100人近くが行方不明となっています(数字は11月3日、国際赤十字)。
※2009年9月30日にも、同じく西スマトラ州のパダン沖で地震が発生し、1117人が亡くなりました(数字はWHO)。
また、翌10月26日に同国ジャワ島中部のムラピ山が噴火。その後も数回噴火があり、これまでに34人が死亡、現在約7万人が避難生活を送っています(数字は11月3日、国際赤十字)。
火山から20km程度の場所にあるジョグジャカルタ市に住む現地カウンターパートのエコ・プラウォトさんと、彼の友人であるアーティスト・アラフマイアニさんから、ジョグジャカルタの状況について次のようなレポートが来ています。
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●エコさんより
火山の噴火は収まってきていますが、まだ溶岩は流れており、東西に広がっています。人々はまだ避難キャンプで暮らしていて、山の周りに緊急シェルターがたくさんあります。私の勤めているデュタ・ワチャナ・キリスト教大学は今、山の西側にある村の人々の支援に取り組んでいます。被災地では水が十分に供給されておらず、重要な問題になっています。共有の貯水タンクとして、いくつかの場所や村にプラスチックの水タンクを提供することを考えています。
※エコ・プラウォトさんは、建築家で、ジョグジャカルタにあるデュタ・ワチャナ・キリスト教大学で教授をされている方です。2006年5月に起きたジャワ島中部地震の支援以来、パートナーとして住宅建設支援や水道敷設の支援を恊働で行ってきました。
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●アラフマイアニさんより
ムラピ山の噴火による問題は、今年4月に起きた中国・青海省地震の被災地である玉樹と似ているところがあります。
と言うのは、人々の生活の基盤となっているたくさんの家畜、特に牛が死にました。人々は今もキャンプやシェルターにいますが、十分な食糧や必需品が提供されていません。だから、人々は残った家畜まで売らなくてはならないのです!これが意味するのは、噴火が収まって人々が家に戻らなければならなくなったとき、生活を始める手段が何もないということです。
とにかく、噴火はまだ続いていて、どんどん多くの人が避難しています。人々は混乱して恐れています。ムラピ山はとても怖い、様子がいつもと違うと言っています。
※アラフマイアニさんは世界各地の様々なコミュニティの中で、人々が自分たちのコミュニティの価値を再発見したり、課題に気付いたりするためのアート・プロジェクトを行っている女性で、CODEの青海省支援について情報交換したいと、10月に事務所を訪ねて来て下さいました。
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CODEは今後も現地のカウンターパートと連絡を取りながら情報収集していきます。