ハイチ地震レポートNo.51

引き続き、CODEの野崎理事のハイチ調査レポートをご紹介します。
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9月4日(土)の午後は、ハイチ最大の非難キャンプDELMAS3を訪問しました。元はスポーツ公園だった場所に5万9000人がテントやバラックを建てています。ハイチ最大のスラムと言われたシテソレイユに隣接しており、MINUSTAH(国連ハイチ安定化ミッション)が近くに事務所を構えていましたが全壊し、スタッフも亡くなっています。
Harbyさんはそこに勤務していたのですが、そのままDELMAS3の支援をすることになりました。赤十字がともに支援に入っていますが、すでに殺人が5件、レイプがわかっているだけで数十件発生しているそうです。その理由は、近くにあった刑務所が倒壊して5,300人の囚人が逃亡し、800人しか捕まっておらず、その多くがここに潜んでいるからだそうです。また、シャワー施設が整っておらず、女性が囲いのないところでシャワーを使っていたり、夜になると暗くなってしまうなどが理由です。現在は、パトロールをしたり照明を数箇所設けるなど改善を図っています。
驚くべきことに、政府が公表している仮説住宅建設戸数は土地建物のオーナーだけを対象にしたもので首都住民の大半を占める借家人への対策は全く示されていないといいます。

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