ハイチ地震レポートNo.49

引き続き、ハイチ地震復興支援に向けて現地で調査を行っている
CODEの野崎理事からの報告をご紹介します。
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●ラプレンにて
その後、ラプレンに向かいました。途中、空港近くでハイチ最大規模の避難キャンプの前を通りました。3万5000人がいるそうです。日本の仮設住宅の4,5倍くらいの密集度合いで、とても人が生活できるようには見えません。こんなところに8ヶ月近く暮らしているとは信じられない感じがします。
ラプレンは名前のとおり平坦な地域で碁盤の目状に道路が整備されていて、坂の多いポルトープランスとはかなり雰囲気が違います。そんなこともあって、他の地域から多くの被災者がやってきたようです。
面談してくれたメンバーは、「ACSIS」(※注)代表のルシアンさん(28)、副代表のエマニュエルさん(26)と会計担当のジョニーさんの3人でした。彼らがやってきたことは、直後のブルーシートの配布を除くと子供たちに学校へ行くための勉強かばんを配ったり、食事を配給したり、子供たちの支援が中心となっていました。今後は長期的な活動が必要と考えていて次のようなことを考えています。
1)子供や障害者・高齢者を支援するセンターを作りたい。
2)10月4日に学校が始まるが、子供たちにノートや筆記道具を配りたい。
3)孤児に食事を届ける事業を3月に始めたが継続に苦労している。続けたい。
その他の情報交換でわかったことは次のとおりです。
1)コンビットという互助組織はあるが、田舎でしか機能していない。
2)被災者キャンプは、どこも大きすぎて手がだせない。近隣のコミュニティを対象にニーズをみながらできることをやっていきたい。
●国連スタッフの話
夜にクワゥテモックさんの知人で、国連ハイチ安定化ミッションの人道セクションでレオガンを担当しているハービーさんと食事をしました。彼は今、健康と防災をテーマにした野外映画
の上映を各地のキャンプで実施しているとのことでした。またキャンプで頻発するレイプの防
止にも苦労しているようです。CODEへの期待は大きくて、是非連携してやれることを見つけたいと言っていました。
(※ACSIS:ハイチの被災者自身が立ち上げた支援団体。富田林在住のハイチ人、ピエールマリさんもそのメンバーの一人で、8月1日にCODEでACSISの活動紹介をして下さいました)

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