ハイチ地震レポート No.41

CODEメキシコ人スタッフ、クワゥテモックさんは現在も被災地レオガン(Leogan)を拠点に活動しており、最近は周辺の孤児院への訪問を活発に行っています。地震で建物が倒壊してテントや簡易のシェルターで活動している孤児院も多く、安全な施設の再建が課題となっています。
クワゥテモックさんは訪問先の孤児院でニーズをヒアリングしたりお遊戯やゲームなどを行っていますが、直接ふれ合って遊ぶことで子どもが元気になっていっているようです。このような活動の内容をさらにふくらませ、子どもが楽しみながら学べる防災教育を広めていけるのではないかとも考えています。
彼からのレポートを抜粋してお伝えします。
写真は孤児院の様子を写したものです。
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●4月14日
グレシエ(Gressier)からプティ・ゴアーブ(Petit Goave)までの間(距離約40km)に26の孤児院があり、それらは皆重大なニーズを抱えています。いずれも地震で被害を受け、死者や負傷者が出たところもあります。そこに住んでいる子どもたちは、地震の前と後、二度の被害者だと言えます。
ハイチのような国では、人口(960万人)の約半数が18歳未満で、子どもは最も重要なグループです。貧困と困窮の状況を併せて考えると、孤児院の役割がより良く理解できるでしょう。孤児院は本当の孤児だけでなく社会的孤児、つまり両親がいるにもかかわらず、子どもを養うことができずに孤児院に捨てられた子どもも世話しているのです。だからこれほど多くの孤児院があり、重要な役割を担っているのです。
孤児院のいくつかは、色々な機関から大きなサポートを受けていますが、政府からの支援を受けているところはありません。孤児院が受けているサポートは全てNGOからのものです。
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●4月15日
昨日、私の友人がアラスカからハイチにやって来ました。彼は毎年メキシコに来て、私の活動団体の子どもたちと遊んでくれている人です。彼はジャグリングがうまく、これを子どもたちに教えて一緒に楽しんでいます。私は彼をレオガン(Leogan)の3つの孤児院に案内しました。もちろん彼はすぐに子どもたちと活動を始めました。
また、キャンプで子ども相手に活動している人達に向けてセミナーを始めました。心理教育的なツールをもっと使って、より良い活動ができるようになるためです。3日間行う予定で、これまでのところ、とてもうまくいっています。
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クワゥテモックさんが訪問している孤児院の詳しい情報については、今後も随時ご報告してまいります。

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