ハイチ地震レポートNo.28

本レポート27号を読んで、これまで数々の賞を受賞された神戸在住の一級建築士Kさんから賛同のメッセージを頂きましたので紹介させて頂きます。
「ご指摘の通りだと思います。台湾地震、イラン地震、四川地震、そしてハイチ地震、いずれも鉛直加重だけを考慮した構造で、地震という水平力に対しては、全く考えられていません。このことは、地震の経験がないヨーロッパでも、石や日干しレンガによる組積造が多く、近代の鉄筋コンクリート建造物も、日本の半分ほどの細い柱と梁でできています。オランダ・アムステルダムでは、湿地帯のためか至る所で傾いたマンション等がそのまま使われています。人の命は勿論のこと、多くの歴史的建造物や世界遺産も地震が来れば一発でアウトです。「国と地域によって建物の様式は違っても」、人命尊重は如何なる国にも共通する最優先課題で、次いで歴史的遺産も、その国々の宝であるだけでなく、世界人類の宝でもあります。」というものでした。
関連して11日の新聞に紹介された「読者欄」には、以下のような興味深い投書が寄せられていましたので続けて紹介させて頂きます。
「今回被災を受けたハイチの住宅を見ると、日本に豊富にある間伐材をハイチに送り、耐震性をしっかり考慮した簡易住宅をつくればよいのでは?」というものでした。
もちろんハイチの気候・風土などを考慮しなければなりませんが、日本の山間部は国土の70%を占めており、山林の整備が深刻な課題であることを考えると、とりあえず製材せずに丸太のままで送っても十分使い方道のあるアイデアではないかと思いますが、皆さん、いかがでしょうか?(直後に決断していれば、船で運んでもそろそろ着くかも・・・)
ところでメールが途絶えていたクワテモックからも近況報告が来ましたので紹介します。
「親愛なるCODEのみなさまへ
もっと頻繁に連絡が取れなくてすみません。ご存じのとおり、ここではまだ電気がなく、インターネットへのアクセスが非常に非常に難しいのです。
私はCODEからのメッセージと日本の人々からのメッセージを放送するために、何度かラジオ局に行ってきました。ラジオCaraibe、ラジオCool、ラジオBelval、ラジオAmicaleに行きました。近いうちに、もう何件か訪問するつもりです。
私はまた、La Plaineにも行きました。Croix des BouquetsとBon Reposも訪ねました。これらの場所は、ポルトープランスに比べると被害は非常に少なく、おそらく15%が破壊されているでしょう。私は写真を沢山とりましたが、インターネットへのアクセスの問題のせいで、あなたにそれらを送れていません。できるだけ早く送れるようにします。
私はここレオガンの仮設テントで、沢山手助けをしています。私はここの人々と、違ったプロジェクトについて議論を始めていて、今後のメールであなたにそのコメントを送れると思います。ここでの仕事は圧倒的で、私は毎朝6時に起きて真夜中まで動き続けています。私は元気で、あなたもそうであることを祈っています。
それではまた」
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