ハイチ地震レポートNo.21

 このCODEが配信しているハイチ地震レポートでも、再三再四伝えていることですが、ハイチ地震以後、被災地ハイチ全土で略奪や暴動が起きているかのような報道を目にするけれども、実はいろいろなレポートを見ると「意外に平穏である。」とか、「暴動は起きいていない」という指摘も少なくありません。
 去る1月25日、ハイチ前首相ミッシェル・ピエール・ルイが、「ハイチへの誇りと希望」というメッセージを出されました。(全文訳は、http://ow.ly/11K9B)
 このメッセージには、「私はポルトープランスに誇りが生まれつつあるのを感じます。自立への誇り。人々は、私たち自身が、私たちを掘り出さなくてはいけないんだと言います。文字通り・・・・コミュニティ・リーダーは市民を組織し、安全を確保するためのに重要な役割を果たしつつあります。暴動のニュースは誇張されすぎています。ハイチでは、部分的にせよ、自分たちでどうにかできていることを証明しようと
しているようです。もちろん援助は必要です。緊急援助と私たちの荒廃した国を前に進めるための計画が必要です。」とあります。
 ハイチの人たちは、「自分たちの国は、自分たちで再建するんだ!」という力強い決意を持っていることが伝わってきます。この前首相のメッセージを読んで思い出したことがあります。阪神・淡路大震災後の2日目に阪神大震災地元NGO救援連絡会議を立ち上げた故草地賢一が、同年3月にコペンハーゲンで開かれた国連社会開発サミットのNGOフォーラムで発表したアピール「生きることは分かちあうこと」の中で、「今この長田の人々が始めている市民参画型、市民提言型の復興プランづくりに私は言葉だけ知っていた”主権在民”の具体的な実現があるように感じています。」とスピーチしました。ハイチは、まだ50万人がテントなき生活を送っているという状況です。規模は違いますが、いま、ハイチの被災者は、15年前私たちがKOBEの地で「私たちのできることは私たちでしよう!大事なことは自分たちで決めよう!」と体験したことと同じステージに立っているのだと共感します。同首相は「(救助)という最初の段階の終わりにあります。」と認識されていますが、復旧→復興へと進むこれからが大変です。
 
 みなさん!ハイチに関するマスコミの報道は激減しています。でも、ハイチはこれからです。是非、末永くご支援をよろしくお願いします

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