甘粛省土石流災害レポート1

四川省にいるYさんより甘粛省土石流災害レポートが届きましたので、ご紹介します。
CODEは引き続き情報収集に努めます。
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8月7日の夜から8日の朝にかけて降り続いた豪雨は、大規模な土石流を引き起こした。甘粛省甘南チベット族自治州舟曲県を中心に、死者127人、負傷者117人、行方不明1294人(8月8日夜時点)という大きな被害を出した。
舟曲県城(中心の町)やその周辺だけでも約300棟の家屋が土石流に飲み込まれ、約20棟の家屋が倒壊したと言われる。
CCTV(中央電視台)は、連日、舟曲県の被災地の様子を報道している。豪雨によって舟曲県城の中心を流れる白龍江の上流で堰止め湖が出来、それが一気に土石流として県城を襲った。TVからは、倒壊、傾斜したビルの様子から土石流の勢いが想像される。また、一面、土に埋もれた廃墟の中から生存者が軍によって救出されるシーンや倒壊したビルに閉じ込められた被災者が8時間後に、30時間後、74歳の老人が救出無事救出された映像などが報道されている。
国家減災委員会は、8日朝、「国家3級救災」としたが、夕刻に「国家2級救災」に引き上げ、事態を深刻に捉え、温家宝首相も被災地へと向かった。
中国では、「特大山洪泥石流災害」(特大土石流災害)と呼び、国を挙げて救援活動を開始している。雲南、四川などから武装警察が現地に向かい、深センでは義捐金の支援を発表、甘粛省の紅十字が救援物資など運搬し、9日には約13000人分のテントが張られた。
蘭州の軍区から約2300の兵が派遣され、堰止め湖の爆破に成功し、水位は下がり始めたが、気象予報では、数日後にはまた雨が降ると言われている。まだまだ予断を許さない状況である。

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