月別アーカイブ: 2020年6月

No.27 「海外の学びを日本へ⑧-インドネシア-」

CODEは、中国のNGOと共に国際アライアンス「IACCR」を3月に立ち上げ、各国の市民の取り組みや経験を共有しています。CODEのカウンターパートでもあるインドネシアのエコ・プラウォトさん(デュタ・ワチャナ大学教授、建築家・アーティスト)たちが、このコロナ禍で学生と取り組んでいる活動がアライアンスで紹介されました。

ジャワ島には、もともと「Padasan」という衛生文化がありました。昔は、農村のどの家にも庭先に「手洗い桶」があったそうです。しかし、時代の変遷と共に住宅や生活様式も変わり、各家から手洗い桶が消えていきました。
地域の文化や歴史を大切にしているエコさんたちは、コロナの感染拡大に伴い、手洗いの重要性と地域文化を学ぶ取り組みを始めました。大学で建築やアートを学ぶ学生たちがボランティアで、手洗い桶を作って地域に配りました。現代風のPadasan文化が見事に復活しました。エコさんたちは、このボランティアを通じて学生たちが地域の文化や過去を学び、支え合うことの大切さに自ら気づくことを大事にしていいます。

このインドネシアの報告は、地域にある文化や習慣を学び直すことで、足元に感染症に有効な知恵があるかもしれないという事を教えてくれます。海外の事例を学ぶことで足元を見直し、活かすことです。日本での面白い取り組みもぜひ教えてください。このアライアンスを活用して、日本での取り組みも海外に伝えていきます。(吉椿)

No.26 「支援活動報告会での学び合い」

新型コロナウイルス感染症支援報告会を、昨日オンラインで開催しました。2月の武漢支援から始まったCODEの支援の取り組みや、世界各地で何が起きているのか、国際アライアンスIACCRを通じた世界の仲間からの学び、国内の動きなどについて、お伝えさせていただきました。

後半、参加した方々からは、直接駆けつけることが難しい中での支援のやり方や、現状を知ってもらうための情報発信や伝え方、コロナ後のライフスタイル、学生たちの厳しい状況と助け合いの動きなど様々な意見が交わされ、学び合いを深めました。

新型コロナウイルスによって、一人ひとりが当事者としてつながったり、語ったりすることができるということに、可能性を見出したいと感じました。と同時に、そのつながりからこぼれている人たちに目を向け、その人たちの声を発信していかなければと思います。国内からの学びもまた、世界に発信していきたいと思います。
引き続き、温かいご支援のほどよろしくお願いいたします。(立部)