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チリ地震情報

昨日、また、大きな地震がチリで発生しました。既に新聞、TV等の報道でご存じとは思いますが、CODEでまとめた情報を送ります。
なお、日本でも津波が予想されますので、津波情報に注意が必要です。
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チリ沖で発生した地震の影響で、気象庁は日本国内の太平洋沿岸で28日午後に高さ1~3メートル程度の津波が予想されるとして、大津波警報と津波警報の発表の準備をしている。最大で3メートルの大津波が予想されるのは、青森県や宮城県の三陸沿岸。(asahi.com 28日9時)
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チリ地震 (日本時間28日4時現在)
地 震:
*深さは35km
*海のプレートが南米大陸のプレートに沈み込むプレート境界で発生。
*1960年のチリ地震(M9.5)と同じ海溝型の地震。震源も近い。
*阪神大震災の300倍以上のエネルギー
被害状況:
*死者122人(日本時間28日1時)チリのビニェラ次期大統領発表。(214人に達したとチリ政府が発表、ロイター28日8時)
*コンセプシオンでは、建物、橋などが崩壊、火災も発生。多数の車が引っくり返っている。15階建てのビル倒壊。コンセプシオンには38人の日本人が滞在(09年10月現在)
*サンティアゴでは、教会や複数の建物は倒壊。高速道路も崩壊。サンティアゴ国際空港はターミナルの一部が崩れ、閉鎖。
*M6.9を含む余震が続く。
*チリ中部タルカウアノでは地震発生から90分後に2.3mの津波を観測。
*チリ中部クリコでもビル数棟が倒壊。歴史的建造物の教会も破壊。
*沖合約600kmフアン・フェルナンデス諸島では津波による深刻な被害が出ているとの情報あり。同諸島のロビンソンクルーソー諸島には救援船が急行している。
*津波は数メートル規模に達し、チリ沿岸部や太平洋の島嶼部に深刻な被害をもたらしているとみられる。ハワイに押し寄せる津波は最大4.8メートルに達する可能性がある。日本を含む53の国、地域が津波の影響を受ける可能性がある。
*日本にも28日午後1時頃、約1mの津波が到達する恐れ。
*オストラリア、ニュージーランド、フィリピン、台湾、インドネシアなどで津波警報。アメリカ西海岸、アラスカ州で津波注意報。
救援状況:
*JICAチリ支所(サンティアゴ)の長町支所長から本部に連絡あり。JICAはチリに協力隊、シニアボランティアを47人派遣。
*被災地に救援チームが向かった。バチェレ大統領 談
*中部ビオビオ州とラアラウカニア州を激甚災害地域に指定。
*アルゼンチン、スペイン、ロシアの首相が支援を申し入れた。
*鳩山首相は平野官房長官に緊急援助隊の派遣検討するよう指示した。
*首相官邸の危機管理センターに津波に関する情報連絡室を設置した。
基礎情報:
*チリには約1200人の日本人が在留届を出している。約78社の日本企業が現地に法人を置いている。
*USGS(米地質調査所)では、地震の規模に対して犠牲者の数が比較的少ないのは、チリの建築の安全基準がしっかりしているためとみている。また現地の救急隊員は、今後同地震の死者数が大幅に増える可能性は低いとの見方を示した。(日本時間28日8時、ロイター)