【イベントレポート】月イチ★シリーズ 食と国際協力 第2回 「れーずんの会~世界の暮らしから、私たちの日常を考える」を行いました

月イチ★シリーズ 食と国際協力「れーずんの会~世界の暮らしから、私たちの日常を考える」を4月25日に開催しました。

約15名の方にお越しいただき、当時CODEの事務局長であった村井雅清さん(CODE理事)にインタビュー形式で、当時の様子を語っていただきました。

アフガニスタンは20年以上の紛争と2001年の空爆により、ぶどう畑が「根絶やし」にされてしまったところからこのプロジェクトのストーリーは始まります。「根絶やし」とは、植物を根から絶つことをさします。タリバンはカブール北部ショマリ平原の植物が育たないようにするため、ぶどう畑やほかの植物を焼き払ってしまったのです。

そのような状況を目の当たりにし、村井さんはこれまで行ってきた自然災害援助と状況が大きく違うため「何ができるのだろう…」と深く頭を悩ませたと言います。あるとき、アフガニスタンで滞在していた場所にて、ふと現地の子どもたちが、この不安定な状況下で普段と変わらず遊んでいる姿を見ます。そのとき「これや!」と思ったそうです。「この状況を守ることがアフガニスタンの平和を守ることだ」と。

ぶどうの畑やぶどうの木をすべて元通りにするのに20~30年はかかると言われるように、アフガニスタンの平和を元の形にする、もしくは新しい平和の形を築くのにも20~30年、いやもっとかかるのではと村井さんは言います。

れーずんの会第1回では、「アフガニスタンからの贈り物」をみなさまに味わっていただき、どのようにすればより多くのみなさまにご賞味いただけるかという点を中心に会が進みましたが、今回はアフガニスタンの方々の日常を知っていただけるような機会にしたいという気持ちを込めて行いました。実際に現地に赴き、その場で感じたことを村井さんに語っていただいたことで、少しでもアフガニスタンの方々の状況を考えるきっかけとなったのであれば幸いです。これからもアフガニスタンの平和を一緒に考えていきましょう。どうぞよろしくお願い致します。

今回のお菓子はアフガニスタンのれーずんを使用したパラウ(アフガニスタンで食べられているレーズンを混ぜて作ったご飯)と同じくれーずん入りチーズケーキでした。 (多田茉莉絵)

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