月別アーカイブ: 2009年10月

孤児院再建から建設へー現地より

孤児院建設、順調に進んでおります。
最初は再建の予定でしたが、再度見積もったところ支援額で新規建設が行えるようになりました!
今回は、
・現在の建設と孤児院の子ども達の様子(下記写真)、
・孤児院の歴史(設立からCODE支援まで)、
・孤児1名へのインタビュー
をお届けします。
・現在の建設と孤児院の子ども達の様子
DSC09061.JPG
・孤児院の歴史(設立からCODE支援まで)
バングラデシュのモレルガンジ地区にあるこの孤児院は、2006年に設立されましたが、2007年11月15日にこの地区を襲ったサイクロン・シドルによって建物に大きな被害を受けました。
家屋や個人生計が被害を受け、多くの国際NGOや政府が家屋再建支援や生計再建支援を行うなか、それら支援がこの孤児院には届くことはありませんでした。
この孤児院の管理はコミュニティで作られた孤児院管理委員会で行われおり、委員会は政府組織でもなく、NGOでもないため、独自の再建は資金的に不可能でした。
そんな中、CODEカウンターパートのバングラデシュ防災センターがこの地区に別プロジェクトで支援に入ったことで、この再建されずにいる孤児院を見つけ、「CODEの支援が得られないか」という提案がCODE事務所に寄せられました。
災害から2年後の2009年7月16日、CODEの支援によってやっと孤児院の再建が始まりました。
・孤児1名へのインタビュー
ラッセル・モハンマド君(18)は目が見えません。
幼いころに両親を亡くし、おじいさんは農業をしています。
貧しさのため、おじいさんはモハンマド君を養うことはできず、この孤児院に入ることになりました。
この孤児院はどうですかと聞いたところ、
「ここでは1日3回のご飯を食べられます。
それに今度からはサイクロンが来ても大丈夫な建物に住めるし、とても嬉しいです」
と答えました。
ここには様々な理由で連れてこられた男子孤児60人が生活をしています。
サイクロンの時、この地区にはサイクロンシェルターもなく、怖い思いをしましたが、「今度からはこの建物がある」とスタッフも、CODEの支援に大変感謝をしていました。
11月には完成する予定です。