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バングラデシュ・サイクロン被災者支援事業報告(2009年2月6日)

バングラディシュ・サイクロン「シドル」被災者救援プロジェクト
「笑顔を忘れた子どもたちにもう一度笑顔を」
(シドル被災後、支援の手が差し伸べられていない孤児院の再建)
パートナー団体:Bangladesh Disaster Preparedness Centre(バングラデシュ防災センター)
<孤児院再建事業スタートへ!>
バングラデシュは毎年サイクロンに悩まされていますが、近年では最も大きかった2007年11月15日に発生したサイクロン「シドル」の被害から1年と3ヶ月が経とうとしています。今も復興支援の手が差し伸べられていない人々がおり、その中でCODEはBagerhat(バゲルハット)地方にあるNisanbaria(注1)で、私立の孤児院(注2)を再建します。
同サイクロンによる死者の40%は子どもだと言われており、この災害から生き残った多くの子ども達は孤児となっています。彼らに十分に栄養のある食糧、十分な教育・医療サービスを提供し、居住環境を改善し、彼らがなるべく早くトラウマから脱出し、明るい未来を思い描けるように、パートナー団体のBangladesh Disaster Preparedness Centre(バングラデシュ防災センター)と、1年間で事業を行います。孤児院本体の再建にとどまらず、清潔なトイレ・キッチンの建設、太陽光発電装置整備、職業訓練コース開設などを行う予定です。
注1:
・Nisanbaria, Morelgonj Upazila, Bagerhat District, Khulna Division
・事業地のあるNisanbariaは、ベンガル湾に接する南西のクルナ(Khulna)管区、バゲルハット(Bagerhat)地方、Morrelganj Upazilaに属し、2つの川に挟まれている。
注2:
・事業対象孤児院は寄付により2006年に建てられた「Gulishakhali Hafizia Madrasa Atimkhana孤児院」と「Lillah寄宿舎」。
・現在、教師2人と8~15歳の生徒35人がおり、35人の生徒のうち、9人は両親がおらず、20人は孤児院で生活する。
・孤児院は土づくりだったが、サイクロン後の支援金でブリキ小屋に建て替えられた。このブリキ小屋は、幅が6メートル・長さ18メートルで、清潔なトイレはなく、間に合わせで作られた竹製のトイレが2つ、別建てで存在する。
・現在の問題点:①孤児が生活するのにスペースが不十分。②トイレからの悪臭。③給水設備のないキッチン。④不十分な採光。⑤適切な家具がない。