アフガニスタンからの贈り物に感謝!!—8

26日、カブールの空港入り口付近で爆発があり、自爆か?と今朝のテレビでのニュースでの報道が流れてきた。最悪の事態が頭をよぎる。すでに25日から日本の自衛隊輸送機はカブール空港と隣国パキスタンのイスラマバードとのピストン輸送の準備も万端整っていた。しかし、予測できたことだが、「空港まで自力で・・・・」という極めて困難な条件があるため、実際に空港まで辿り着いた対象者は極少ないとも報じられている。今回の日本政府の退避計画には、前提としてアメリカがアフガニスタンに駐留している間という条件も重なってくる。
昨日の本レポートで「菅義偉総理は、24日のG7会議で『出国を希望する全ての人々の安全な退避が喫緊の課題』と表明していることを紹介した。加えて『関係国との緊密な連携』をも強調しています。」と紹介した。他方、アメリカの退避対象については、空港までの道中でタリバンに警護をして貰いながらまず、空港まで避難しているようだ。しかも、一方で「米側はタリバンの指令官と毎日連絡を取り、退避対象者を開示するほか、証明書類の書式などについて説明している。通過を拒否された場合、タリバン指導部に掛け合っている」(朝日新聞 2021・8・27)との報もある。日本政府は、空港までのバス輸送も準備したようだ。しかし、予定通りにことが進まない。何故なのか?「関係国との緊密な連携」とは「絵にかいた餅」なのか?
状況は極めて困難な事態に晒されていることは理解できる。そして関係者が寝る時間もなく必死で対策に奔走していることも推察できる。しかし、アメリカは「いかなることがあっても、アメリカ以外の国も含めて、すべての国外退避を希望する者には、安全に国外退避意をさせる。」と、タリバンと交渉する必要があるのではないか。この緊急事態アだからこそ、関係国の緊密な連携は不可欠だ。いうまでもなく、8月末までに撤退完了はありえない。ブリンケン米国務長官は25日の記者会見で「国際社会と協力し、すべての外交手段、経済支援手段を使い、31日を過ぎても希望者が出国できるようにする」(先述の同紙)と語ってもいる。
偶然にも、海外で仕事をしている知人から、本メッセージを読んで下さり以下のようなメールをくれました。
<私は、目の前にいる人のことを思い、お一人おひとりが、一日一日をほっとできることを願うばかりです。目の前にいる人、アフガニスタンの方々もです。遠くにいて目の前にいないのではなくて、私には目の前にいます。レーズンが、私をつなげてくれたように思います。今のアフガニスタンの現状を聞きながら、そこで生活されている方の気持ちを考えると、みなさまの無事をお祈りし、想いをはせることしか今はできません。同じ「とき」、同じ「いま」を生きている私たちです。どうか、アフガニスタンのレーズン畑が再開できること、そしてアフガニスタンにいるお一人おひとりが、ほっとできることをお祈りしています>と。
「誰一人取り残さない!」というメッセージは、最近よく耳にする。今、まさに私たちの目の前の足下でも、このことが問われている。誰もが今、できることを実行するしかない!
(CODE事務局:アフガニスタン担当 村井雅清)

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