月別アーカイブ: 2005年5月

“よみがえれ アフガニスタン ’05” 現地レポート最終 NO13

~【女性への取組み】あるアフガニスタン女性との懇談~
5月 アフガニスタン ミール・バチャ・コット
アフガン斉藤日記拡大版
既に活動レポートは理事・事務局長の村井から報告されている通りですので、私は村井が見られない「彼女たち」の世界について書かせていただきます。
滞在中、アフガン女性に個人的に会い、話をするということはめったにありません。しかし、同じ女性として、彼女たちがどのような考えを持ち、どのような生活をしているのかを知ってみたいと思いました。ただ、アフガン女性と一言でいっても住む場所も違えば、立場も違い、様々な考えを持つ女性たちがいることと思います。これは私が出会った一アフガン女性たちの話として読んでいただけば幸いです。

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“よみがえれ アフガニスタン '05” 現地レポートvol.12

~【女性への取組み】女性センター所長との懇談~
5月 アフガニスタン ミール・バチャ・コット
 「9・11」の後、アフガニスタンの女性が話題になること、といえば「ブルカ」というこの国の民族衣装のような服のことだった。それは身体を隠すように、頭からすっぽり被り、目の部分だけが細かい網の目になっている。一度実際に被ってみたが、とてもじゃないが歩けない。何故、アフガニスタンの女性はこんなものを被っているのかは諸説あるようだが、確かに一つはコーランに関連することが書かれてあるから。(と言っても、ブルかを被れとは何処にも書いていない。)もう一つは、気候との関係。この国も中東地域特有の砂嵐が吹く。目や口に砂が入らないように考えられた衣装だという説だ。どうも後者の方が現実的なようだ。それにしてもそのブルカを身につけ、5cmくらいのヒールのパンプスを履いて颯爽と歩く姿はオシャレだといつも思う。

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“よみがえれ アフガニスタン '05” 現地レポートvol.11

~現地NGO、ケシ撲滅への取組み~
5月 アフガニスタン ミール・バチャ・コット
 一昨年、神戸の国際会議で出会ったアフガニスタンの女性課題省に勤務されていた女性と久しぶりにお会いした。今は、ケシ撲滅に関連する職場に変わっているとのこと。今年大学に入られた娘さんと二人で、私たちの宿泊しているゲストハウスに訪ねてきてくれた。アフガニスタンでのケシ栽培については、国際社会にとっても大きな問題である。以前、CODEのパートナーであるアフガニスタンNGOリーダーのMr.ルトフ・ラフマンと話したときのことを思い出した。

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“よみがえれ アフガニスタン '05” 現地レポートvol.10

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【写真】現地の女子学生と植樹する村井(バンコク、4月7日)

~【CODEの思い】ぶどう畑再生プロジェクトの今~
5月 アフガニスタン ミール・バチャ・コット
<水俣の甘夏みかん>
 たまたま私は、今から約34年前に九州は熊本県水俣に発生した水俣病事件に関わっていました。水俣では水俣病被害から漁のできない被害者が甘夏みかんを栽培している人たちがいました。神戸に住む私は、仲間とともに被害者が栽培する甘夏みかんの産地直売をやり、その収益をもって被害者を支援しようとはじめました。産直をやるまでの甘夏の土地は8種類から16種類の農薬を使用し、出荷前にはワックスもかけて少しでも高い値段で農協に卸そうと工夫をしていました。

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“よみがえれ アフガニスタン '05” 現地レポートvol.9

~【評議会との意見交換2】ぶどう畑再生プロジェクトの今~
5月 アフガニスタン ミール・バチャ・コット
<アフガニスタン協同組合省に登録を>

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【写真】シューラメンバーと。後列、左から3番目がMr.ラフマン(アフガニスタン、5月3日)

 CODEが3年前にこの地域に入り、ぶどうプロジェクトを支援することになったときに「近い将来、現地の人によって協同組合をつくり管理・運営をする」ということを条件にしていました。前号でレポートしたような深刻な課題も、この協同組合で協議し解決していくという方法を提案しています。協同組合の担当として「コーポラティブ・シューラ」(8人の内4人がその人たち)が設けられ、今はぶどう基金による貸付金の管理を主な仕事としています。今後、他の地域やあるいは日本も含め他の国の協同組合との情報交換や交流を積極的に進めようとすると、まずこの国の協同組合省に登録しておく方が動きやすいようです。同時に今後は国際協同組合連盟(ICA)に加盟することも考えているようです。「これからは我々もどんどん海外にも出て行き、いろいろな情報を得てこなければなりません。是非、日本での研修も考えて下さい」とシューラの一人が言われたので、できる限り努力しますと応えるに留まりました。というのも以前この話題はすでに出ており、現状では資金的に難しいことから今後の課題としております。

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“よみがえれ アフガニスタン '05” 現地レポートvol.8

~【評議会との意見交換1】ぶどう畑再生プロジェクトの今~
5月 アフガニスタン ミール・バチャ・コット
<生産者の取り組みに感謝!>

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【写真】シューラでの意見交換の様子(アフガニスタン、5月3日)

 5月3日、ぶどう再生プロジェクトの現状の確認と今後について、フルメンバー8人のシューラ(村の評議会)に集まって貰い意見交換をしました。実は今日は偶然大事な会議が村で開かれる予定だそうです。その会議というのは、アフガニスタンの正式な議会をつくるための意見徴収のような場であるそうです。タウン・ミーティングならずビレッジ・ミーティングといいましょうか、もちろん有権者の誰でもが参加できる場です。正式な議会選挙は今年の9月に行われることになっています。

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“よみがえれ アフガニスタン '05” 現地レポートvol.7

~【新たな取組み】ぶどう畑再生プロジェクトの今~
5月 アフガニスタン ミール・バチャ・コット
<女子学校でのぶどうの苗作りは?>

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【写真】ミール・バチャ・コットに唯一の女子学校。右の建物が校舎、中央テントでも授業が行われる(アフガニスタン、2004年6月19日)

 ミール・バチャ・コットに唯一の女子学校で、ぶどうの苗を育てようという計画を立てていました。ぶどうの木は換金できるほどにまで育てるには3年かかります。それならば、種から2年間はこの女子学校で育て、村の生産者に買ってもらえれば、生産者は1年育てるだけで換金できるという狙いです。もちろん学校なので生産者に苗を売って現金をもらうことはできません。その分机や椅子や文房具を提供してもらえれば理想だと考えたのです。

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“よみがえれ アフガニスタン '05” 現地レポートvol.6

 5月9日、村井、斉藤の両名は無事、インド・アフガニスタン派遣から帰国しました。大きなけがや事故もなく帰国出来たことをご報告致します。現地レポートは続きますので、以下、掲載致します。
~【課題編2】ぶどう畑再生プロジェクトの今~
5月 アフガニスタン ミール・バチャ・コット
<元住民の新たな帰還>

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【写真】返済された資金を元に新たに貸し付けたぶどう生産者(ミール・バチャ・コット、4月29日)

 本格的に正式なカルザイ政権が誕生して6ヶ月がたち「9・11」以後の難民の帰還が続いています。そんな中でぶどう畑再生プロジェクトを実施しているショマリ平原ミール・バチャ・コットにも、元の住民が新たに戻ってきているようです。ところが、このプロジェクトがスタートした2003年春の時点では戻ってきていなかったために、援助を受けることができずぶどう畑に手を入れることができないという農家も少なくありません。CODEの支援にも限界がありますから、分かっていても今はどうすることもできないのですが、あまりにも明確な違いに思わずため息がでます。具体的にいいますと、隣合わせにある畑で片方は緑々とぶどうが新芽を出し、壁を隔てて隣の畑は全く何もないのです。とりあえず草を抜いて土を興しただけという状態です。やっと元の地域に帰ってこられたのに、そこで暮らしを立てて行かなければならない課題が待っています。ただ前項のところでも書きましたが、やはりこの村の人がみんなで力を出し合って、解決を諮ることを考えて欲しいと願うのです。

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“よみがえれ アフガニスタン '05” 現地レポートvol.5

~【課題編1】ぶどう畑再生プロジェクトの今~
5月 アフガニスタン ミール・バチャ・コット
<水の不足>

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【写真】ぶどう畑を耕す少年(ショマリ平原、5月2日)

 現地レポートvol.3でも触れましたが、人にとってもそうですが、ぶどうにとっても大切な水がアフガニスタンでは貴重なものです。「水さえあればもっと成長するのに…」「25年前は一本の木から25kgの収穫があった。今は5kgほどしかない」というぶどう農家の嘆きの声を聞きます。水が不足しているのです。そこでCODEは、この村の地下深く流れている「カレーズ(地下水路)」の修復を2年越しで行っています。実は、隣の村から「私たちの村のカレーズも修復して欲しい」とわざわざお願いに来られたのですが、CODEの支援にも限界があるので、今はあきらめて貰わざるを得ませんでした。理想的にはこの広域な村のみなさんが協議をされて「助けあい」をして欲しいと願うしかありません。というのも、干ばつや冬の雪不足の影響で年々水の確保が難しくなっています。自然との共存の中で永続的に水を確保し続けなければならないだけに、住民が根本的な問題を真剣に取り組まなければ、結局厳しい結果になるのではと危惧するところです。

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“よみがえれ アフガニスタン '05” 現地レポートvol.4

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【写真上】実り始めたぶどう(ショマリ平原、5月2日)
【写真下】ぶどうを栽培している家族(ショマリ平原、2003年)

~【進捗報告】ぶどう畑再生プロジェクトの今~
5月 アフガニスタン ミール・バチャ・コット
 CODEはミール・バチャ・コットを中心に2003年春から「ぶどう畑再生プロジェクト」を展開しています。これは海外協力でよく実施されている「里親制度」のぶどう版です。日本の支援者から「ぶどうオーナー」を募って基金を創り、現地の300家族にぶどう畑再生に必要な資金を貸付け、利益が出たところで返済してもらい、また別の世帯のニーズに応えるという仕組みです。約1年ぶりに現地「ぶどう畑再生プロジェクト」の進捗状況をご報告致します。
 現地は季節が最高に良い時期だったこともあり、畑を歩いていると緑々とぶどうの葉が繁り、今年の秋の収穫期に向けてすくすく育っているのが伝わってきます。まだ5月初めなので、ぶどうの実は小さな小さな産声を上げたような姿です。しかしこれが秋に大きく実っていく姿を想像すると楽しい気分になります。あちらこちらの畑で土を興したり、剪定をしたり、雑草を取り除いたりと農作業にいそしむ姿を目にすることができます。

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